歯茎が痛くてなんもできない日(私が)
昨夜、寝る前にトイレに行ったらしばらく前に適当に修理したタンクのなんつうのかよくわからないレバーを動かすと抜けて水がドシャーっと流れる丸い蓋みたいの、あれを結んだ何かがぬるっと外れたみたいで水が流れなくなりました。土曜日からそんな雰囲気はあったんだよなあ。レバーを動かすとなんか気が抜けたフニっとした感じ。紐が伸びちゃったとか切れたとかそんな感じかなあ。近いうちにまた修理だろうけど、今度は梱包用のビニール紐で縛ってみっかな。
などと思いながら水を止めてからタンクの蓋を開けます。紐は切れたり伸びたりはしておらず、ダクトテープでグルグル巻きにしたつもりの箇所がぬるっと外れていました。そっちだったか。そうかそうか。ということはテープに頼るのはやめて紐をしっかり結んでしまえばいいんだな。
丸ごとカポッと外せると簡単なのでしょうが、外し方がわかりません。なのでタンクの奥に手を突っ込んで紐を結びます。これが非常にやりにくい。ですが、なんとか成し遂げました。水を再び流します。レバーを操作。いい感じです。これでしばらくいけそうだ。
娘はブツブツ喋っています。叫んではいません。死ねとかも言ってない。やっぱり睡眠状態がいいと違うなあ。
今朝、起きたら歯が痛みます。
痛いよ。
あーでも歯磨きしたら落ち着くかもね。
落ち着きました。よかったよかった。
娘は起きてきません。全然起きてこない。そのうち起きてくるだろうと思っても起きてこない。この痛みは歯っていうか歯茎だな。歯を磨いて鈍痛、まだ続いています。いやだなあ。娘は起きこないし。
起きてきました。薬を飲んでもらいます。朝食は食べないそうです。え、また寝るの。そうですか。
遅くなりましたがご飯を炊きました。炊けた。娘の分のメンチカツは買ってあるけど、私は何を食べようか。ぬか漬けと納豆でいいか。いいな。
歯茎が痛いせいか頭が回りません。土日はいつも頭は回りませんが、痛みで余計に考えられない。寝たほうがいいのかもしれない。でも寝たら痛みで目が覚めそう。どうにかなんないかなあ。どうにもなんないかなあ。
起きているのか寝ているのか、そんな状態で気がつくと昼をだいぶ過ぎて。私の遅めの昼食は何にするか。なんか歯茎の痛みのせいで食欲もあんまりないんだよなあ。娘を起こすのもあれだからなんか食べにでも行くか。それは面倒だな。出先で痛みがひどくなると取り返しがつかないし、なんかあるもので適当に済ませたい。
インスタント麺にしました。うう、食欲がないのにインスタント食品は微妙だったな。
それにしても痛むな。舌で触ると腫れているのがわかります。ここかあ、ここが腫れてるんだな。
3時過ぎに娘が起きてきました。メンチカツは4枚あるので私も一枚もらおうと思っていたのですが。揚げ物の衣は腫れた歯茎によろしくなさそうなのでやめました。4枚ともグリルで温めます。2枚の上にはシュレッドチーズを乗せました。ぬか漬けと味噌汁も用意。野菜が足りないけどいいや。
娘はまた寝るそうです。どんだけ寝るんだ。でもこれ、日曜の日中に沢山寝て日曜夜から月曜朝にかけてずっと起きてるって最悪のあれじゃん。やめてくれ。
夕方6時頃に資源ゴミなど出しつつ買い物へ。いつも買ってる牛乳が売り切れてる。もう少し早めに来るべきだった。高いのは買わなくていいや。アジフライ半額か。これを娘の明日の惣菜にしよう。キャベツ半玉特売、売り切れてる。やっぱりもっと早めに来るべきだった。
帰宅。娘は寝ています。眠れる時に寝たらいい。と思ったら喋り始めました。買ってきた赤飯おにぎりを食べてもらいました。食欲は無さそうなのでこれぐらいで大丈夫でしょう。
ああ、それにしても歯茎の腫れと痛みがひどくなってきた。頭痛どころか身体が半分しびれるぐらいの痛み。これはやばい。しっかり歯を磨こう。これだけボッコリ腫れている時は中の血なのか膿なのかがドバッと出ていってくれたほうがすっきりするんだよな。
実は我が家にはパナソニックのジェットウォッシャードルツがあります。(元)妻も私も歯周病なので思い切って買ったのです。妻が持っていくかと思ったらこれは持っていかなかったのでまだ家にあるのです。そしてほぼ毎日使っています。しかし、この金曜土曜はなんだかやる気が出てこなくて使っていませんでした。ひょっとしてそれで歯周ポケットが大変なことになってたりするのだろうか。
そんなことを考えつつ、いつものようにドルツの水流を歯と歯の間の歯茎に押し当てます。普通だなと思った次の瞬間、声が出るほどの激痛が。なにこれ、ここが痛みのピンポイントだったんだ。もう一度、恐る恐る水流を近づけます。さっきより痛い。気が遠くなる。やばい。そして血が、鮮血がドバッと流れ出してきた。無理しない範囲で周辺に水流を当てるとその辺も痛みます。血は止まりません。ここまで来たらなるべく流しだしてしまえ。
ドルツの前後には歯ブラシで磨きます。普通のかたさの今の歯ブラシの毛先が痛む箇所に触れただけで飛び上がりそうなほどの激痛です。まじこれやばいんじゃねえの。
ここでようやく薬を飲むことに思い至りました。娘の薬ではなく私の歯痛の薬です。イブプロフェンにするかカロナールにするかロキソニンにするか。ロキソニンだな。食事の前だから胃が荒れるかもしれないけどロキソニンだ。
薬を飲んでしばらく背もたれのある椅子でぐったりしてしまいました。歯茎のじんじんとする痛みが収まってくれないと動く気もしません。ああ、でも時間が。そろそろ娘に薬を飲んでもらわないと。
声をかけたら寝ていました。「ぬあ」とか「のあ」とか「ふあ」みたいな感じで起きてきます。もう少し遅かったらそのまま深く眠られてしまったかも。危ないところでした。
娘に、パパは今日は歯が痛いんだよ可哀想だよね、などと話しかけます。そうだね可哀想だねと娘も言います。だからさ、パパ可哀想だから今日はこのあと喋るのやめてね、私がそう言ったのに娘はうふふと誤魔化しました。喋るつもりだ。
ダラダラとそんな話をしながら娘に薬を飲んでもらって乾燥した食器を片付けたりなんだりしているうちにロキソニンが効いてきました。
もっと早く飲めばよかった。
我慢することないのに。
今日は一日無駄にしてしまった。
後悔先に立たず。
そして娘は喋ってます。
やっぱり。
◇ ◇ ◇
娘の病気とそれに翻弄される私と(元)妻のなんとも言えない日々が本になっています。書店で見かけることはまずないレアなアイテムです。それほど遠くない未来に入手困難になりそうな気配も。そのわりに中古の流通が多いような気もしないでもないですが、それはそれとして、新品でお求めの場合はなるべくお早めに。
いただいたサポートは娘との暮らしに使わせていただきます。ありがとうございます。