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光と色 ~色の見え方~

はじめに

この章では色彩検定3級の「光と色」の章から「色の見え方」についてまとめていきます。普段何気なく見ている物でも、状況が変われば色が違って見えることがあります。この章ではその見え方の違いについて学びます。

照明と色の見え方

光源からの光が物体に当たり、それが反射あるいは透過した光が眼に入って、物体の形や色を認識します。この光源からの光は照明光とも呼ばれ、自然光人工光に分けられます。自然光は太陽光のことで、昼間は昼光とも呼ばれます。これに対し、人工光は白熱電球蛍光ランプLEDなどの光のことです。また、ろうそくやたいまつなども人工光です。
それぞれの照明光には特徴があり、色の見え方が変わってきます。それらを野菜(物体)に当てた場合の特徴を以下で紹介します。

太陽光(昼光)

太陽光の下で野菜を見ると、それぞれの色が自然に見えます。それは、可視範囲の短波長から長波長にかけて全波長の成分が、ほぼ均等に含まれているからです。

白熱電球

白熱電球の下で野菜を見ると、全体が黄みから赤みがかった色に見えます。それは、黄から赤にかけての長波長の成分が多いからです。

蛍光ランプ(昼光色)

蛍光ランプの下で野菜を見ると、全体的に青みがかった色に見えます。それは、赤み(長波長)の成分が他の色の成分よりも少ないからです。そのため、特に赤い物体の色が鮮やかに見えないようになります。

LED(白色)

LEDの下で野菜を見ると、白色の蛍光ランプとほぼ同じ見え方で、鮮やかに見えます。また、LEDは白熱電球や蛍光ランプに比べ、少ないエネルギーで同じ明るさを放つことができるため、スーパーマーケットなどの照明に使われています。LEDの分光分布は、LEDが発する青色の光と、それを受けた物質が発する長波長から中波長の光を含みます。

おわりに

この章では色の見え方についてまとめました。照明光が違うと、物体が赤みがかったり、青みがかったりすることが理解できたと思います。買い物中に、照明光のことなどを考えたりすることで、買い物がより楽しいものになりそうです。

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