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里山とつながる!チェーンソー講習会【座学編】

2024年10月11日CAFE TSUMUGで、森の実験室が主催するチェーンソー講習会が開催されました。
講師は林業・製造業労災害防止協会より中川仁男さんをお招きし、スライドと実際のチェーンソーを見ながら注意すること、日々のメンテナンス等を座学で学びます。森の実験室では今後実践編も企画しており、座学と実践両方から理解を深めます。

「チェーンソー講習会 座学編」チラシ

参加者はチェーンソーを実際に使用したことのある方が多く、山主さんもいらっしゃいました。チェーンソーの個人使用には資格は要らず、敷地内の木の伐採に使用する方もおられます。購入すれば誰でも使用することができますが、使い方次第で時に命に関わる大きな事故も引き起こす可能性のある道具です。安全対策・危機管理は仕事であっても個人利用であっても、共通して重要な項目となります。

チェーンソー自体は手に入りやすいのに、使用についてはなかなか聞ける機会がない中、直接質問できる安全講習は貴重な機会かもしれません。

まずは身に付ける装備から

講習会は作業における服装と保護具についてから教えていただきました。
作業用防護ズボンはチェーンソーの刃が当たった時、繊維が巻き込み(絡み)チェーンが止まるように作られた専用のズボンです。今はヘルメットと共に着用が義務化されています。暑くても自身の身を守るために、必ず着用しなければなりません。他にも安全靴、防振グローブ、イヤーマフをといった装備を、実際作業をする側の目線からご紹介いただきました。

講習会の様子

チェーンソーの構造を学ぶ

前のハンドルを左手、後ろのハンドルを右手で持つ、これはどちらが利き手であっても共通。姿勢から取り扱いの基礎を学びます。チェーンソーはチェーンが回転することで切断する、一つ一つのパーツから成る構造で、一枚刃ではありません。そのため、メンテナンスも普通の刃物と同じ様にはいきません。チェーンソーの刃を研ぐことを「目立て」と言い、刃の研ぎ方、点検を兼ねた日々のメンテナンス方法も教わりました。動力が燃料のエンジン式、電気で動くバッテリー式、その違いと実際の使用感も交えながらお話しいただきました。

実物のチェーンソーで各部位を確認

伐採時の注意事項と方法

伐倒する木の高さの2倍相当の距離を半径とし、内側には立ち入らない、木が倒れる方向とは反対斜面の上の方への退避といった基本的なことから、思わぬ跳ね返りがある場合や事故事例もご紹介いただき、一見大丈夫に見えても油断できない様々なケースがあることを知りました。特に風倒木や台風の被害でひっかかった木はどこに力がかかっているか見分けることは難しく、まっすぐに立っている木を切るのとは全く違う、個々のケースで切り方も注意点も異なり、例え簡単に見えたとしても中身は決して簡単ではない、時にプロに頼むことも重要です。

受け口は水平に。しかしこれが難しい

講座では実際の丸太をもとに、受け口と追い口、またその間の「つる」についても解説いただきました。見るのと実際に手を動かすことでは全く違うことではありますが、実際に知っていることで判断できることも多いはず。座学編では安全対策を中心に、幅広く実際の使用に関わることを知ることができました。既に使用している方もそうでない方も、基礎知識を確認することでより安全なチェーンソーの使用・管理につながり、日々の整備に役立ていただけると良いですね。

取材:来見

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