『おかえり畑(はた)』を訪ねました
比良山地の麓、高島市畑地区は日本の棚田百選に選ばれた棚田が美しい歴史ある山間集落。昔は稲作と林業や炭焼きなどで賑わっていた集落ですが、今は高齢化が進む30世帯ほどの静かな地域になりました。
長年、守って来られた棚田ですが、毎年1枚また1枚と休耕田になってきており、地元の方々の間では「何年先まで守れるだろうか・・・」という声が聞こえてきていました。
畑に移住してお花・ハーブの栽培や棚田ジャムの販売をされていた橋本さんの「何かできることはないだろうか」という思いに、日本らしい風景や体験を求める海外の旅行者を高島市へ案内している 悠ツアー の森さん、今津町椋川で都市農村交流の おっきん椋川 を続けてきた是永さんなどが共感。「畑を楽しむ会(略称:畑楽会)」を立ち上げ、ウォーキングや生き物観察会などの里山イベントを実施してきました。
そんな中、畑楽会の取り組みの一つとして企画されたのが、集落を散策して、家々を訪ねるイベント「おかえり畑」です。
11月26日、3回目の「おかえり畑」を訪ねました。
棚田ふれあい交流館で地図をもらい、5軒のお家と炭焼き小屋を訪ねてスタンプを集めて回ります。
各家ではお手製の棚田味噌や棚田漬けや野菜の販売があったり、縁側でコーヒーをいただきながら風景を楽しめたり、ゆっくりお話もできました。
急坂を上がったり下がったり、ちょっと汗をかくいい運動になりました。畑の方々は足腰丈夫ですね。
毎年、「おかえり」と迎えてくれる。ただいまと何度も訪れたくなる。「おかえり畑」でした。
取材:坂下靖子
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