子供と同じスポーツを始める【5分ラジオテキスト】
「まっちゃんのラテラジオ」のテキスト版です。
今日は、私がサッカーを始めた話と、それが育児にどんな影響を与えたかについてお話しします。
私は中学から大学、さらに社会人になってもずっとバレーボールを続けていました。会社に入ってからも地域の社会人チームに所属し、バレーだけに熱中してきたんです。
ところが、ドバイに転勤になった際、現地でバレーボールをする場所が見つからず、スポーツそのものを諦めてしまいました。それまで他のスポーツをやったことがなかったので、新しいことに挑戦するという発想すら浮かびませんでした。
そんな中、息子が7歳くらいの時にサッカーに興味を持ち始め、学校のサッカースクールに通い出しました。送り迎えをしながら息子のプレーを見る中で、つい口を出してしまう自分がいました。
「もっと走れ」「戻らないとダメだ」「下手なら練習量でカバーしないと」と、まるで自分が経験者であるかのように言ってしまう。
でも、実際には私はサッカーの経験が全くなく、息子にとっても私にとっても辛い状況でした。
そんな時、息子がドバイ日本人会のジュニアサッカーチームにも加入することになり、「自分もサッカーに挑戦してみよう」と、日本人会サッカー部の大人チームに参加する事にしたんです。年齢にして32歳の頃です。
それまでバレーボールしか経験がありませんでしたが、息子と一緒に挑戦する良い機会だと思いました。この決断には大きな目的が二つありました。
一つ目の目的は、「できない人の気持ちを知ること」です。
サッカー部に入ると、周りは本当に上手な人ばかり。
初心者の私はボールをパスしてもらう事もなく、ボールを持てばすぐに取られてしまう。
もちろん試合に出ることもできず、練習中も孤立する事が多かった。
こうした経験を通じて、息子が感じていた「できない辛さ」に共感できるようになったんです。それ以来、息子がミスをしてもイライラすることはなくなり、「そうだよな、難しいよな」と寄り添えるようになりました。
二つ目の目的は、「挑戦の姿を見せること」です。
初心者として周りに追いつくのは簡単ではありませんでしたが、毎週しっかり練習に通い、走り込みや自主練習を重ねる中で、徐々にチームに認められるようになりました。
この過程を息子に見せることで、「努力を続ければ信頼を得られる」ということを伝えたかったのです。
この経験を通して、息子との関係も深まり、自分自身の成長も実感しました。新しいことに挑戦するのは勇気が必要ですが、それによって得られるものは大きいと感じています。
ぜひ皆さんも、何か新しいことにチャレンジしてみてください。
尚、45歳になった今も、週2回はボール蹴っています。今ではサッカーは一番好きなスポーツになりました。