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❨588❩1973.4.10.火.晴/ここに住む日本人の家へ、ペドロに案内されて行く・体操について考えた/サント・ドミンゴ:ドミニカ共和国

7時起床。うるさいポリめ、何の為か起こしに来やがった。

軽いランニングに空手、体操の補強をする。朝は、カン・ビーン3分2と、ドロンハ1コ。
セミの声が響く。何んとなく、もの悲しい声だ。
全く待つという事は、やるせないものだこと。

夜、ここに住む日本人の家へ、ペドロに案内されて行く。
農業移住の後、菓子製造に変わったという。

仕事の世話をしてもらいたいと思って行ったが、ダメ。
でも非常に親切な人で、探してやると云われ、帰りにメシ代といって、10ペソもくれた。

この後テントをたたみ、ペドロの家へ引っ越す。
この国にも創価学会の組織があるのを知って、少し驚いた。

体操について考えた。
体操をやっていく事と教師とは、どんな意味があるのか?なぜこうも俺は、体操にこだわるのだろうか?
今まで、体操は続けなければならないものだ 、そう決め込んでいた。勿論体操は好きである。故に、時には人にも教えた。

今、自信がない。教師をやる事でなく、体操のコーチとしてやって行けるかどうか、自信がない。
果たして俺は、日本一のチームを作れるだけの力があるだろうか?それより、生徒がついて来るか?

俺は、大学まで体操をやる為に行き、わずかあれだけの技術しか得られなかったという事に、最大の不満を持っている。又、残念であった。
子供をこんな心境のもとで大きく育て上げる事が出来るか?

もし今、他に、俺の心を捕えるものが見つかれば、チェンジしたい。


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