❨404❩1972.10.9.月.曇時々雨/ヒヤヒヤしながらジャングルのガタガタ道を走る/Brazil
ペンソンを出、町外れで車を待った。
タイヤは今にもはち切れそうで、走れない。
チューブや古タイヤを当てたりしたが、すぐダメになった。
ウルグアイ人がまた来た。
それによって、今俺の持っているコース·プランが非常に難しいものと分かり、コース変更となった。
急がば回れで、コレンチーニヤを諦め、もっと北の方からサルバドールへ向かう事にした。
次の町までこのタイヤでは不可能だし、車をつかまえる事にした。待つ他に手はない。
全然来ず、昼過ぎ子供達と連れだって学校へ行き、昼寝。
彼等の遊びをずっと見ていたが、非常に過激な事をする。
しかし俺は、あれ位で子供はいいと思って、笑って見ていたが…
ヒヤヒヤしながら8km、ジャングルのガッタガタ道を走り、ドライブインーー汚ないが、食事もベッドも用意してあるー一に入る。
ここでもう、タイヤは15cm以上裂けて来た。
それにしても、貴重な一日を今日は潰してしまった。
よく雨が降る。夕方より大雨となった。
雷をともなったドシャ降り。
テントも張れず、仕方なく4クルセイロ(200円)の部屋に入る。
車を待って、まるっと一日が過ぎた。
通った車が4台。全部満タンだった。
猫と犬とあひるとにわとりと、小鳥と豚とやぎのいる、広々とした家。
静かで、もし俺が人生に愛想を尽かしたら、住みつきたいような所だ。