❨502❩1973.1.15.月.晴·曇/乗り換えた船のコーラの箱の上に寝る/アウメイリン→サンタレン:ブラジル(Almeirim→:Brazil)
いっこうにモーターが直る気配がない中、とうとう今日、横に貨物が入ったので早速乗り替えた。
これもまた2艘に成っていて遅いが、あんな船で待っているよりはましだ。
川幅は1日進んでもーーといってもせいぜい50~60km位だがー一変らない。
今日は午後より風が出、波がかなり荒くなって来た。
夕方には晴れ、前方にオーロラを小さくしたような、小さな虹のかけらの様な七色の雲が浮かんだ。美れいだった。
これまで全くついていなかった俺の旅を、変えてくれそうなもののように見えた。
前の船より、メシの方はいい。フェジョンとアロース、トリ肉・牛肉の組み合せでいい味がついていた。
水が悪く、連中は河の水をバケツで汲んでは、色々に使う・・・飲水にも・・・マイッタ!
俺の方は、どうせ高い金を払うのだから(二日で30コント)と思って、喉がかわけば横のコーラを失敬しては飲んだ。
荷だらけで寝る場所がなく、船そうのコーラの箱の上に寝る事になった。
寝床は鉄板(それも斜め)の上で、極めて安定が悪いものだった。
しばらく眠れず、独り言を云ったり、タバコを吸ったり、空手の練習で気をまぎらす。
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