❨619❩1973.5.11.金.晴/アディオス!ドミニカ!・ジェットでマイアミ到着/USA マイアミ
飛行場までペドロが見送りに来てくれた。
待ちに待ったこの日。
チケットが一日ずれており、予定より一時間遅れたが、ジェット(ドミニカーナ)に乗る。
2時間でカリブ海を飛び、ワクワクしながらマイアミへ降りた。
問題は、税関での滞在日数の申請だった。
1ヵ月・3ヶ月・6ヶ月と、15日間の通過ビザというのがある。
俺はわざと、「2ヶ月でいい」と云ってみた。
勿論、所持金と帰りの(出国用の)チケットについてたずねられた。その為の用意はぬかりなく、ウマく切り抜けた。
現金300ドルでは、1ヶ月にされるだろうなと思ったが、3ヶ月の印をポンッと押してくれた。
実は俺一人、特別室に呼ばれていたのだ。
係官に「アリガトウ」と言ったら、「サヨウナラ」とニコニコ日本語で言葉が返ってきた。
ヤッタ ヤッタ!大成功。
出口では盛んにタクシーが呼んでいたが、歩いて空港を出て、国道でダウン・タウンまでのバス(30¢)に乗った(20分)。
節約第一である。
ダウンタウンで、グレーハウンドという大陸横断バスのターミナルを探し、乗る(99ドル)。
これで、明後日はロサンゼルスだ。
夜7時発。
アディオス・ドミニカ!
照りつける太陽
まっ青の空と海
かっ色の肌の人々
すべてが 生きている
そして明るい。
ペドロ ポリス ホテルの少女
空手道場の男達
マーケットのおばさん達
売春宿の女達・・・・・
それぞれの人間が、
それぞれに生きている
悩みもあるだろうが、
もくもくと生きている。
自然を見て、人を見て、心に残ったのは
一口にいうなら
素朴さである
わずかながら、この国の一人として、
これらの自然と人々と
共に生きたことを
ラッキーに思う
Gracias Dominica y.i Viva. Dominica!