❨829❩1973.12.6.木.晴/砂漠の中を移動する人たち/ザゴラ(Zagora)→ワルザザート(Ouarzazate)→ティンジル(Tineghir):モロッコ
10.55 ディラハムで(C.T.M)、Ouarzazate まで。今朝は、その為に午前4時に起きる。
外はまた冷え冷えとし、星が冴えて輝いていた。
10時頃、到着。銀行へ寄り、チェックを替える。
パン屋で焼きたてを買い、その前で食う。
ホカホカ湯気が出てうまかった事。
Tineghir行きは、12時30分出発。
また狭い椅子で、苦しい姿勢で、長時間乗らなければならなかった。
途中の村や道で人を拾う為に、1時間到着が遅れた(これは、ずっといい方だろうが…)。
5時半着、10.40ディラハム。
景色は砂漠。遠くに、雪を被ったアトラス。実に雄大だった。ちょうど、ボリビアの砂漠に似ていた。
砂漠の中、羊飼いの子供や、子連れでどこへ行くのかと思われる程、家も何もない所を歩いている婦人を見た。
村では、陽だまりに老人がうずくまって、ボンヤリしていた。
学校帰りの子供が(ボロ服に土で汚れた手足、顔をして)、バスに手を振る。
車内は満員でせまっ苦しいが、日光を受け暖かく、眠くなって来る。それでも、懸命に外を見た。
この辺の人間は、グッと穏和である。そして、信仰心が強い様に見受けられる。
観光客慣れしていないせいもあり、妙に馴れ馴れしく話しかけても来ないし。
今夜は、バス停内にあるホテル。5人一部屋(2ダラハムずつ)。
夕食は、また全員一緒。
パンと魚缶、タマネギ・トマトの煮込み。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?