フェイクニュースに騙されないためにも、情報の取得方法は学んだ方がいいでしょう。『情報洪水時代の歩き方 メディアを賢く消費する「情報リテラシー」』
『情報洪水時代の歩き方 メディアを賢く消費する「情報リテラシー」』は、情報を上手く取得し、活用していくためのビジネス書です。
「ネットで大手メディアが報じた記事などの都合のいいところだけを切り取り、もっともらしく発信されると、見た人は信じてしまうということだ」「教育を受けることにより、この無意識のバリアも知性で乗り越える判断ができる」「フェイクニュースの拡散で何を狙うかと言えば、誰かに対してレッテルを貼ることだ」など、嘘の情報に騙されないための仕組みを教えてくれます。
特に「媒体による違い:横のテレビ/上からの新聞/下からのラジオ/斜めからの雑誌/縦横無尽のネット」は、媒体によって、どこから発信しているのかがわかります。
「横のテレビ:人の面白さであり、感情への共感性がどれだけ高いのか」「上からの新聞:大所高所から世の中がどうあるべきなのか、理想を追及し論じる」「下からのラジオ:現場で労働している人たちの庶民の視点がある」「斜めからの雑誌:新聞やテレビと同じ報道をするには時差があり、独自の目線をつけて伝えなければならない」「縦横無尽のネット:方向性なき言説である/多様な書き込みを重視していることもあり、様々な立場からの言説が飛び交う」と、1つの媒体に依存すると価値観が一本化してしまい、フェイクニュースに騙される危険があることを示しています。
テレビしか見ていない、新聞しか読んでいないサラリーマンは、自分の価値観が極端になることを心配した方がいいでしょう。
オタクの視点から言うと、「ネット検索のみで情報を取得している点の危うさ」に刺さりました。
「出典となる媒体名を意識せずに読んでしまう人がいる」「自分の関心のある記事しか検索をしなくなる」「見出しのインパクトに影響されやすい」と、ネット検索の危険性を示しています。
オタクは、情報をネットに限定してしまう可能性が高いのが現状です。
自分の趣味に時間を限定しているので、テレビを見る時間も、新聞を読む時間も、ラジオを聞く時間もありません。
唯一ニュースに関しては、オタク趣味に最適化されているネットを見るだけです。
ある意味、一番フェイクニュースに騙されやすいのは、前山のようなオタクなのかもしれませんね。