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前山のような40代以上のサラリーマンは、「年寄り」より「年の功」になるように努力を続けるべきです。『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』

『モダンエルダー 40代以上が「職場の賢者」を目指すこれからの働き方』は、40代以降に会社のお荷物とならないためのビジネス書です。

「年寄り:この地上に長く存在しているだけ/年の功:生きた年月のあいだに成し遂げた蓄積」「優れた判断力は経験の賜物で、その多くは過去の判断の失敗から生まれる」「年長者は、していい苦労としなくていい苦労が自然に区別できる」など、若い人から尊敬される年長者となるために必要なことを教えてくれます。

特に「賢者:自分のつまずきやすい点を自覚しており、深く考え他者に共感でき、健全な判断ができる人物」は、年長者を窓際に置くのか、年の功として扱うのかを決める要素です。

職場の賢者は、「パターン認識のスキルで、これに優れていると全体像を素早く把握することができる」ので、その能力でさまざまな職場の問題を解決できます。

なぜなら、経験を積んだ年長者は、「解決策が蓄積されている→情報を処理する→解決策を提案できる」からです。

定年延長になった途端に年収が4分の1になる会社は、職場の賢者を切り捨てる愚策だと思い知るべきです。

 

「新しい音階で歌を歌うためには、これまでの歌い方を捨てる経験が必要だ」「知識を得たいなら、毎日何かを取り入れなさい/知恵を得たいなら、毎日何かを捨てなさい」「自分が正しいと言う前提で議論をし、自分が間違っているという前提で話を聞く」などを通して、自分を信じることと疑うことのバランスを取ることの大切さが学べます。

特に「中年の不幸:優先順位をつけて容赦なく切り捨てることでしか解決できない」は、中年の危機を乗り越えるための方法です。

「年長者:積み重ねの重み→友だち/結婚/子供/仕事/外向きの責任/所有物に伴う負担」を理解しているために、「中年になると幸福を感じられなくなる現象は、さらに責任を積み重ねても解決できない」のです。

「シンプルであることはこの上なく大切な指針になりうる」と、余計なものを積み重ねるよりも、切り捨てることでシンプルに近づいていくのです。

前山のように40代以降も「職場の賢者」と呼ばれたいサラリーマンにオススメです。

 

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