この本を読めば、投資への忌避感を回避して、投資できるようになります。ただ、実際に投資をするには、この本とは別に会計の勉強は必須ですが…。『賢明なる個人投資家への道』
『賢明なる個人投資家への道』は、投資に忌避感を持つ人たちを投資家のマインドに変えてくれるビジネス書です。
「複利での運用は株式投資の場合、15~20%を目指すのが現実的」「全上場企業を母数にすると、倒産確率は約6%」「統計上、7銘柄に投資すれば、リスクは分散できる」など、リスクを最小にして利益を得るための方法を教えてくれます。
特に「証券口座に入金したお金は、チャレンジ資金だと思ってみる」は、投資を拒否している日本人でも、自然に投資できるマインドに変えることができます。
証券口座への入金を余裕資金だけにすれば、生活への不安は解消されます。
怖いと考える資金を証券口座に入金してしまうと、自分の器を超えるしまいます。
「メンタルが落ち込み、仕事にも家庭生活にもマイナスの影響を及ぼす」ので、「自分の器を超えるような投資はしないほうがいい」からです。
不安要素を最初に取り払ってしまえば、自然と投資できるようになるのです。
投資で損をしたくなくて投資を開始できないサラリーマンは、投資する仕組みを利用して忌避感を回避しましょう。
「個別株投資の成否は、インデックス投資との比較で判断する」「会計は、われわれのような投資家には“言葉”のようなもの」「金価格をベースで見ると日経平均株価は決して高値とはいえない」などを通して、意外な視点で株式投資を考えることの大切さが学べます。
特に「ステージ:①500万円未満②500万~1000万円未満③1000万~3000万円未満④3000万~5000万円未満⑤5000万~1億円未満」は、金融資産ごとに対処方法を変えることで、著者がコロナ禍で1億円を損したような大失敗を防ぐことができます。
「ステージ1:節約でタネ銭を作る」「ステージ2:投資スタイルの確立する」「ステージ3:目標を再検討する」「ステージ4:FIREを目指す」「ステージ5:メンタルを強くする」と、ステージごとにやることは異なります。
資産1億円を目指したい前山のようなサラリーマンは、自分のステージに合った方法を検討してみてはいかがでしょうか。