「柔軟性(貯金)こそ、知性だけでは勝てない現代における最強の武器になる」に、現代の武器のあり方を教えてくれます。『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』は、貯蓄率を上げることで人生を豊かにする方法を教えてくれるビジネス書です。
「お金とうまくつき合うには、頭の良さより、行動が大切だ」「十分の感覚がなければ幸せは遠のく/幸福:結果から期待値を差し引いたもの」「裕福さを保つ方法:倹約と心配性の組み合わせ」など、お金の仕組みを学べます。
特に「お金の皮肉:豊かさは目に見えない」は、「金持ちになった気になる≒リッチ」と「富」との違いを教えてくれます。
「リッチ:現在の収入が多く、それを使って贅沢な買い物をしている」と「金持ちになった気になる:借金をしてでも贅沢品をふんだんに買う」は外側から見れば似ていますが、中身は全然違うのです。
しかも「富:目に見えるものに変換されていない金融資産」とあるように、金持ちの見た目と富との間に相関関係も因果関係も存在しません。
「収入-エゴ=貯蓄(富)」の方程式を見れば、いかにエゴ(欲望)を抑えるかがカギになるのです。
富を築きたいサラリーマンは、自分の欲望を抑えることを真剣に考えてみてはいかがでしょうか。
「お金を得ることと、それを維持することは別物」「誤りの余地:一定のリスクのなかで成功する確率を高める」「お金は、自分の時間をコントロールできるようにしてくれる」などを通して、お金・自由・幸福の相関関係を示しています。
特に「投資の代償は罰金ではなく入場料だと考える」は、投資を怖いと忌避して最終的には損をしているサラリーマンに投資への参加を促します。
投資で損をしてしまうと「間違った判断をしたことに対する罰金」と考えがちですが、「将来的に利益を得るために支払わなければならない手数料」と考え方を変える必要があります。
ディズニーランドで楽しむための入場料と「リターンを得るために必要な入場料」は基本的には同じ考え方です。
公園でお金を支払わずに遊ぶのとディズニーランドで高い入場料を払って遊ぶのとでは、受け取る楽しいという利益の大きさが違うのです。
まずは「先にお金を支払って、利益を得る」投資の仕組みを理解する必要があるでしょう。