付加価値さえ高められれば、価格競争に陥ることはないでしょう。『付加価値のつくりかた 一番大切なのに誰も教えてくれなかった仕事の本質』
『付加価値のつくりかた 一番大切なのに誰も教えてくれなかった仕事の本質』は、付加価値を生み出すためのやり方を教えてくれるビジネス書です。
「価値とはお客様(相手)が感じる(決める)ものである/付加価値はニーズが源泉である」「現場を調査・観察して初めて潜在ニーズが見えてくるのです」「成果は構造、つまり仕組みによって生み出される」など、付加価値を仕組みで生み出すことができます。
特に「付加価値:商品・サービスがもともと有している価値に付加できた価値の量」は、付加価値というモノの本質を突いています。
「付加価値:原価の上に乗った部分からお客様のニーズまでの部分」と、付加価値は、原価以上、ニーズ未満と範囲は限定されます。
原価以下の場合、誰も価値を感じられずに購入されることはありません。
ニーズ以上の場合、過剰な価値を付け加え過ぎているために高くて売れません。
ある意味、日本人のメーカーの商品は、ニーズ以上を追求し過ぎていたから、ニーズから外れて誰も買わなかったのかもしれませんね。
「構造が行動をつくり、行動が成果を創り、結果的に構造が成果を創る」「コストダウンにおいては作業(量)を減らすのが一番効果的です」「利点を説明する際は“だから何?”を伝える」などを通して、労働時間を減らして、価値を上げるための方法が学べます。
特に「生産性を上げるには:生産性=付加価値金額÷総労働時間」は、生産性を上げるためには、生産性の方程式を考える必要があります。
具体的には、方程式から導き出される「総労働時間は現状のままで付加価値金額を上げるか」「付加価値金額は現状のままで総労働時間を減らすか」「付加価値金額を上げるかつ総労働時間を減らす」「労働時間対付加価値の高い仕事を増やすか(生産性の高い仕事の割合を増やすか)」の4つを考えるのです。
生産性を上げたい経営者は、付加価値の観点から従業員へのルールを模索する必要があるでしょう。
オタクの視点から言うと、「人が感じる付加価値の最小単位は感動」に刺さりました。
「相手の真のニーズを叶えたとき、感動が生まれる」と、人の欲求を叶えるには相手に感動させる必要があります。
「感動:感情が動くこと」で、「人は、感動、感情の動きが得られることに対して価値を感じ、お金を支払う」という真理があります。
オタクがマンガやアニメにお金を支払うのは、「苦難や挫折によって意気消沈、絶望、落胆した状態から、もう一度、満足、幸福、喜びを感じられるようになりたい」からなのかもしれません。
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