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「学ぶことは、自分が足らないことに気づく重要なチャンス」と、自分の人生を補完していくために必要な行動です。『ゆっくり学ぶ 人生が変わる知の作り方』

『ゆっくり学ぶ 人生が変わる知の作り方』は、学ぶことを自分に強要せず、自分のペースで着実に進んでいくためのビジネス書です。

「何の目的もなくても、ゆっくり学び、じっくり考えると、遠くまで、そして思わぬところへと到達します」「学ぶことをつらいこと、苦しいことだと思うようになるのは、大人の責任だと思います」「幸福が存在に関わるのに反して、成功は過程に関わっている」など、学びを苦手としてる日本人に、学ぶことの大切さを教えてくれます。

特に「知性の自由を阻むのが独断です」は、独断が自由に学ぶことを阻害する要因であることを教えてくれます。

「独断の問題:状況を離れて善悪の判断をすることはできないから」とあるように、善悪の判断ができなければ学ぶことすらできないのです。

「学ぶ:行動の善悪の判断→どのように生きるべきかを考える」と、学ぶには行動の善悪の判断から始める必要があるからです。

人生を変えたい前山のようなサラリーマンは、学ぶことの根源から追求していく必要があるでしょう。

 

「どんな逆境にあっても、本を読む術を知っている人は現実の困難を超えることができる」「読書には人を救い、幸福にする力がある」「歳を重ねて新しいことを学ぶ:若い教師から間違いを指摘される経験→人が傲慢にならないために大切な経験」などを通して、逆境を覆すための一手を学ぶことができます。

特に「自分の人生を生きる:親が勧めるような人生とは違う人生があることを知る」は、自分の人生を生きるには、親からの呪縛を解放させる必要があり、それには学びが有効だと述べています。

「学び:一般的な考え方に囚われず自由に考えることができる」と、学ぶことで、親や上司などの他人からの呪縛を引きちぎることができるのです。

そのために「学ぶこと:答えに到達することではなく、たとえわからなくても自分で考える過程で調べたり考えたりする」という、ある意味ラクな道を拒絶し、困難な道を選ぶ必要があるのです。

自分の人生を生きたいと常に思っているサラリーマンは、困難な道であることを認識し、それでも突き進んでいく覚悟が必要かもしれません。

 

#ゆっくり学ぶ #人生が変わる知の作り方 #岸見一郎 #集英社クリエイティブ

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