「意思決定のスピードを上げる:反対してもコミットする」を実際にできるリーダーは限られると考えると、ジェフ・ベゾスの偉大さが分かる気がします。『Invent & Wander ジェフ・ベゾス』
『Invent & Wander ジェフ・ベゾス』は、Amazonの思想を解き明かすことで偉大な企業へと至る仕組みが学べるビジネス書です。
「創造性とひらめきの素:飽くなき好奇心があることだ」「芸術と科学を愛し、そのふたつを結びつけていることだ」「後悔最小化のフレームワーク:80歳になってその判断を振り返ったときに、どう思うかを想像する」など、好奇心を突き動かす仕組みを教えてくれます。
特に「はじまりの日を維持する」は、偉大な企業に進化するための必須要素です。
「お客様にこだわる」「既存のプロセスを疑う」「外部のトレンドを取り入れる」「素早く意思決定を行う」の4つを常に念頭に置いて行動することではじめて、「はじまりの日を維持する」ことができます。
Amazonのような組織を構築したい日本企業は、今やっていることの真逆をやればいいでしょう。
「人生はあまりに短く、尊敬できない人と働いている暇はありません」「データに基づいて重要な意思決定が行われる」「コスト構造が効率的でなければ、顧客体験の向上を追求できません」などを通して、顧客を中心とした価値観をまざまざと見せつけてくれます。
特に「優秀な意思決定を下す:“後戻りできるか、できないか”を問う」は、意思決定のスピードを上げる仕組みです。
「社員を流出させてしまう:意思決定のスピードをものすごく遅くすればいい」とあるように、「優秀な人間:物事が進まない組織には留まりたくない」のため動かない組織に興味がないのです。
「後戻りできる:少人数で決定/リーダーが一人で下す」「後戻りできない:じっくりと分析を重ねる」と、状況の性質によって自動的に区分すれば、意思決定のスピードも上がります。
優秀な人材を確保し続けたい組織は、Amazonの仕組みを真似してみてください。