料理で実践したノウハウを基に、「好きなことを仕事にする」ために必要な価値観を教えてくれます。『料理で幸せを届け続けてたどり着いた おいしい仕事術』
『料理で幸せを届け続けてたどり着いた おいしい仕事術』は、料理本でブレイクした著者がコンテンツビジネスのつくり方を教えてくれるビジネス書です。
「おいしいは、足るを知るということ」「つらい時、苦しい時こそ、向き合い方のスイッチを切り替える」「目の前にある違和感と向き合い、声をあげること」など、クリエイティブな仕事をするためのノウハウが学べます。
特に「どんな情報の形であれ、相手に必要とされる、相手にとって有益な価値の提供にこそファンがつきます」は、好きなことを仕事にできる方法を教えてくれます。
一例を上げると「料理の場合:書店に足を運び、雑誌や書籍の特集、売れ筋から世の中のニーズをキャッチする→その情報を元に発信内容を考える」ことで、情報の質を高めることができます。
好きを仕事にしたいサラリーマンは、本業とは別に好きなことを発信することを勧めます。
「タイムリミット+小刻みの目標設定」「ブレない軸を持ちつつ、刻一刻と変化する自分自身のライフスタイルや社会に対応していく柔軟性を併せ持つこと」「ありがとうの反対語は、当たり前」などを通して、料理好きな主婦だけでなく、ビジネスマンにも使えるコンテンツが学べます。
特に「期待<現実→価値という方程式が成り立ちます」は、価値を生み出すコンテンツのあり方を教えてくれます。
「無料のお試し期間:作り手→チャレンジが許される場/受け手→自分の好みとすり合わせができる場」と、作り手は無料の場所で期待値を上回るコンテンツを作ればお客さんを留めておけるのです。
もちろん、受け手にとっても、試行錯誤の場所として利用できるのでお得です。
コンテンツビジネスを成功させたいサラリーマンは、期待値を上回れるだけの努力が必要でしょう。
オタクの視点から言うと、「好きを仕事にしたい:好きなこと=得意なこととは限らないという自覚を持つこと」に刺さりました。
オタクは、好きを仕事にしたいとは思いつつ、趣味は趣味、仕事は仕事とドライに割り切っています。
「趣味を仕事にすることなんてできない」と考えているからです。
この本によれば、「好きを徹底的に得意にする努力」をすれば、趣味を仕事にする確率は格段に上がります。
ある意味、趣味に特化しているオタクの方が、趣味を仕事にすることができるのかもしれませんね。