とりあえず「ポモドーロ・テクニック」だけで、仕事や学習の質は向上します。『学び方の学び方 LEARN LIKE A PRO』
『学び方の学び方 LEARN LIKE A PRO』は、学ぶ前に学び方を学ぶことの大切さがわかるビジネス書です。
「自分を追い込み、対象に一層深く踏み込んでいけば、すでに知っていることを足がかりにしながら成長していくことになる」「理解を深め、難しい問題を解くためには、ある程度の記憶量が欠かせない」「誘惑や怠け心を排除しよう」など、効率の良い学習方法を教えてくれます。
特に「ポモドーロ・テクニック:邪魔を取り除く/タイマーを25分に設定/学習に専念/5分の休み」は、非常に生産性の高い労働者の働き方の事例を忠実に再現する方法です。
「邪魔なものを排除する→タイマーを25分に設定→設定した25分間できる限り徹底して没入する→5分間の褒美の時間→忠実に繰り返す」など、「25分+5分」を繰り返すことで生産性の高い働きを実現できます。
生産性の低いサラリーマンは、まずは「ポモドーロ・テクニック」から実践してみてはいかがでしょうか?
「課題を仕上げたとき、自分自身に褒美を出す」「挫折を学習と成長のための貴重な機会だと考える」「適切なゴール:SMART:S具体的/M計測可能/A野心的/R現実的/T時間に制限」などを通して、挫折すら学習に利用する強かさがあります。
特に「もっと速く読みたければ、単語の認識と概念への変換のスピードを上げなければならない」は、学習を達成させる速読を否定しています。
「脳は視線移動中に直前の単語の処理をしている」だけで、目の動きだけで読む速度を速めることに意味はありません。
少なくとも「豊富な語彙、教養知識、そして豊かな読書経験が必要になる」とあるように、自分の中に知識が入っていれば、必然的に読むスピードは速くなるのです。
速読のような安易な学習方法に惑わせられないように、学習者は気をつけましょう。