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「立ち退き:一夜にして億万長者になるケース」に、「立ち退き」のイメージを覆してくれます。『中国人のお金の使い道 彼らはどれほどお金持ちになったのか』

『中国人のお金の使い道 彼らはどれほどお金持ちになったのか』は、中国の現状をお金の視点から教えてくれるビジネス書です。
「中国の若年層:草食化・オタク化は進み、従来の中国人像から、かけ離れていっている」「何にお金を使っているか:生き方、そのものを知ることにつながる」「中国人がお金持ちになった理由:不動産の転売」など、日本人に似て来た中国人の実情を教えてくれます。
特に「中国人の子どもはひ弱」は、広大な中国に対して、遊ぶ場所が狭いという矛盾を生んでいる現象です。
日本の子どもと違って、中国の校庭は狭く、遊ぶスペースがないのが現状です。
しかも公園は老人に占拠されて使えません。
つまり、運動する場所がないので、基礎的な運動ができずにひ弱な子どもが量産されるのです。
パワフルな中国人のイメージとかけ離れた現実を知るためにも、一度読んでみてはいかがでしょうか。

「日本で人気に火がついたアニメは、ほぼ時差なく中国でも大人気となることが多い」「アリペイ:相互不信社会の中国だから定着した」「差別的価格設定:需要に合わせて価格設定が変わる」などを通して、中国と日本の違いを理解して、商売に活かすためのヒントが学べます。
特に「中国の高齢者の状況は厳しい:貯蓄があるのは45%/平均貯蓄額:140万円」は、マンション1億円が当たり前の中国の闇の部分を示しています。
特に最近の中国の若者のお金の使い方はアメリカと似ています。
「85后:1985年-89年生まれ/まだお金を貯めている」「90后:1990年-94年生まれ/お金を貯めない」「95后:1995年-99年生まれ/お金を借りてでも使う」という傾向が強いからです。
中国の現状を知って中国方式を導入したい方は、中国の闇の部分も念頭に置く必要があるでしょう。

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