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異次元金融緩和が、日本の名目GDPを縮小させていた最大の原因

日本経済では、日米同盟がすべてだ。『シンボルエコノミー 日本経済を侵食する幻想』を読んで、日本の問題が見えてきました。日本の問題は、「財政再建」と「社会保障制度の持続性」も大事ですが、「日米同盟のあり方」が一番なのです。
意外にも、1億人を超える人口の多い国の中で、豊かな生活を送っているのは、米国と日本だけです。ただ、米国の発展は、日本が我慢をし続けている結果にすぎません。日本は米国に安全保障を頼っている対価として、我慢しながら日本の優れた技術や商品を米国民に提供しているからです。
貧富の格差が極端に広がると、社会が維持できなくなり、国が崩壊します。富が集中するほど、貧者はますます貧しくなります。格差はバブル崩壊時にもっとも広がり、実質賃金の下落が不自由な環境を増やし、秩序が崩壊していくのです。貧富の格差の解消が、今後の日本の課題となるでしょう。
デフレ脱却のために行われてきた異次元金融緩和が、日本の名目GDPを縮小させていた最大の原因という皮肉です。デフレを脱却するために、日本は政府や日本銀行が主導して、異次元金融緩和を行ってきました。しかし、皮肉にも、それが日本の名目GDPを縮小させていた最大の原因だったのです。
「21世紀は変人の出番」と言われています。エリートには現状を全否定することは無理でも、変人なら今までの現状を無視して行動できるからです。現状維持で沈んでいくよりも、変人でもいいので日本を改善していきたいものですね。
 
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