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「お金は現代の宗教」は、「価値=信じる」で成り立っている概念です。この本はキリスト教を主題としているのに、なんとも皮肉な言葉です。『未来を生きるための読解力の強化書』

『未来を生きるための読解力の強化書』は、小説を読み解くことで自分の力を強化できるビジネス書です。
「読解力:相手を正しく理解し、適切に対応する力/小説を読み解くことで身につけられる」「難しい本を読み、内容を理解し、自分なりの言葉で意見や感想をまとめる」「批判:既成概念や主観を取り払って、客観的に対象と向き合うこと」など、自分の底を深く掘り下げていくことの大切さを教えてくれます。
特に「要約と敷衍をセットで行う→文章に対する理解が飛躍的に高まる」は、行間を読むための基本的な方法です。
まず「要約:文章を重要な部分を抽出して短くまとめ、文章を簡潔に示す」を行い。
次に要約の逆の方法である「敷衍:文章はそのままで、言葉や表現を変えながら話を広げていく」を行うのです。
「行間を読む:文章に書かれていない意図や流れを読み取る」ことができない前山のようなサラリーマンにオススメです。

「文学:一種の予防接種のようなもの/疑似体験で、不条理や悪に対する免疫力ができる」「小説に実在の地名が出てきたら、地図で確認するといい」「感化:人の人格や行動から、決定的に影響を受ける」などを通して、本を読むことで悲劇への耐性をつけることの重要性を学べます。
特に「キリスト教の3つの愛:ギリシャの哲学まで遡って考える」は、江戸時代には日本語に翻訳できなかった「愛」について語っています。
「エロース:欠けているものに憧れ強く求める気持ち」「フィリア:対等な関係の友情のようなもの」「アガペー:見返りを求めず、ただ与える無尽蔵の愛」と、3つの愛を理解することで、キリスト教の「汝の隣人を愛せよ」を読み解くことができます。
「愛」することができない前山のような独身貴族にも刺さる言葉です。

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