「誇り高くゴミ拾いをしなさい」のセリフに、スモールビジネスの本質が込められています。『スモールビジネスの教科書』
『スモールビジネスの教科書』は、大企業の隙間を狙う個人規模のビジネスを展開するためのビジネス書です。
「褒められたい欲求を排除する→成功率を高めることが出来る」「仕組み→大手企業に立ち向かう→不可能/属人的な各個撃破→十分可能」「趣味は金を生まない→限定された機会に対して大量の参入者が発生するから」など、各個撃破しながら大企業に対抗するための方法が学べます。
特に「情報チャネル:IR/非上場企業の決算/投資情報/企業によるリリース/業界紙」は、スモールビジネスで必要な情報源として有効です。
さらに「新しい業界への参加:関係がありそうな業界紙や業界本をひとまず10冊ほどは購入する」で、情報の量と質を高めます。
「事業領域内の成功要因をコピーし、その会社のミニバージョンを作りなさい」とあるように、情報の量と質を高めたら、次はその情報をもとにコピーし、個人レベルに規模を小さくして事業を展開するのです。
副業もどきで本業にプラスして稼ぎたいサラリーマンにオススメです。
「スモールビジネス=能力×専門知識」「参入企業数に対して儲からない領域は危険→他人がやって無理なものは自分にも無理」「スモールビジネスの基本:既に成立しているビジネス→顧客セグメントのニーズを反映→マイナーチェンジ」などを通して、小さくても儲け続けられる仕組みを教えてくれます。
特に「ベンチャービジネス:株が売れるまでは全然儲からない/スモールビジネス:個人の生活を豊かにすることに重点を置く」は、ベンチャービジネスとスモールビジネスとの違いを表しています。
「ベンチャービジネス:数年間は我慢し、株の売却によりあとで大きなリターンを目指す儲け方」であるのに対し、「スモールビジネス:投資的活動はかなり短期間で終え、回収活動を早めに始める」との違いがあります。
つまりベンチャーは自社株で儲け、スモールは隙間産業で儲けるという感じです。
ベンチャーとスモールとのビジネスの違いを理解したいサラリーマンは、自分の価値観に沿った次の行き先を考えるべきです。