ざっくり『青色申告申請書』を書いてみる
前回はざっくり「開業届」を書いて見ました。
(前回の記事はこちら)
今回は、開業届とセットで提出した方がいいですよと話した
「青色申告申請書」の書き方を書いてみます。
もちろん、「ざっくり」です。
青色申告とは
ところで、そもそも青色申告とは、、、
フリーランスや個人事業主、サラリーマンでも副業をしている人などは所得税を算出するために「確定申告」をしなくてはなりません。
そして、確定申告には大きく2種類に分かれます。
「白色」と「青色」です。
つまり、青色申告とは確定申告の種類の事です。
青色申告のメリット
ところで「青色」と「白色」で何が違うのでしょうか?
ズバリ、青色の方が特別控除があるので税金がお得になります。
つまり青色申告をすると節税になるのです。
さらに、青色申告には3種類あります。詳しくは下の図を見て下さい。
特別控除以外にも様々な特典があります。全ての特典をまとめると、
・青色申告特別控除が受けられる。(条件により10、55、65万円)
・身内に給料を払って経費に出来る。(税務署に届け出が必要)
・10万円以上30万円未満の高額なものを一括で経費に出来る。
・赤字を3年間繰り越せる。
青色申告申請書の書き方
では「ざっくり」青色申告申請書を書いていきましょう。
申請書は国税庁のHPでダウンロードできますので、PCで入力するか、印刷して手書きで記入して下さい。
国税庁:[手続名]所得税の青色申告承認申請手続
所得税の青色申告承認申請書(PDF/525KB)
ダウンロードしました? 相変わらず、書きたくなくなる書類ですね。
でも安心して下さい。下の画像のように記入すれば大丈夫です。
ちなみに、「初めて開業届を出して、初めて青色申告するフリーランス」の場合ですので、それ以外の場合は各項目をアレンジして下さいね。
1. 宛名
自分の住所の管轄の税務署を記入。国税庁のHPから確認できます。
2. 提出日
開業届を提出する日。
書かなくても大丈夫です(笑) 書く場合は何年何月くらいまででも。
私は書いてませんでした。
3. 納税地
フリーランスなら基本的には住所地で。
居所地:例えば海外に住んでる日本の納税者の拠点など
事業所等:自宅とは別にオフィスなどがある場合
4. 名前、印鑑、生年月日
あなたの名前とフリガナ、認印、あなたの生年月日
5. 職業(開業届と同じ)
飲食業、小売業、システムエンジニア、WEBデザイナーなど
複数ある場合は、収入が一番多いものを記入。
私は「ガイド業」としました。
6. 屋号(開業届と同じ)
お店の名前や、ニックネームなど。無くてもOKです。
私は空欄にしました。
7. 申請年
青色申告を始める年を記入
8. 所得の種類
事業所得に○
9. 青色申告承認取り消しの有無
無しに○
10. 業務を開始した年月日
開業日を記入
11. 相続による事業承継の有無
無しに○
12.簿記方式
複式簿記に○
55万円以上の控除を受けるなら、複式簿記です。
13. 備付帳簿名
現金出納帳、固定資産台帳、預金出納帳、総勘定元帳、仕訳帳の5つに○
よく分からなくても、会計ソフトが作ってくれるので大丈夫です。
因みに「1 事業所又は所得の基因となる資産の名称及びその所在地」は空欄で大丈夫ですよ。
意外と簡単に書けちゃいましたね。
青色申告申請書の送り方
では次に提出方法です。
青色申告申請書も開業届と同様、管轄の税務署に提出してください。
そう、一緒に提出してしまうのが、おすすめです。
届け出方法は郵送が楽ですね。開業届と同封してしまいましょう。
そして開業届と同様に
・提出用と控え用を同封
・返信用の封筒(切手あり)も同封
控え用は提出用に印鑑を押したものをコピーして枠外に「控え用」と記載しても良いですし、控え用として記入したものに印鑑を押しても大丈夫です。
切手を貼った返信用の封筒を必ず同封して下さいね。
郵送する書類は以下になりますよ。
・開業届(個人事業の開業・廃業等届出書)
・開業届の控え
・青色申告申請書(所得税の青色申告承認申請書)
・青色申告申請書の控え
・返信用封筒(切手貼り付け済み)
まとめ
開業届に続き、青色申告申請書もざっくり書けましたか?
こちらも、明らかな不備がある場合は連絡があるので安心して下さい。
この書類が受理されれば、無事に青色申告をする準備が出来ます。
その後は、日々帳簿をつけて来たる確定申告に備えて下さいね。