宮崎駿「君たちはどう生きるか」を観てきました
正月3日に時間ができたので、映画を観てきました。スタジオジブリ、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」。
今更感はかなりありますが、いま観なかったらしばらく観る機会がないなと思ったのが一番の決め手です。
というのも、ジブリは上映から2年後くらいにしかテレビで放送しませんし、この先わざわざDVDを買ったり借りるすることもないでしょうから。
正月なので休日っぽいことがしたかったのもありますね。
チケットを買うときに思い出したのですが、去年の1月3日は「スラムダンク」を観ていたようで、それ以来映画は観ていないので、ちょうど1年ぶりの映画鑑賞となりました。
そういえは映画も値上げして、通常¥1,800から¥2,000になったんですね。
ちょうど1月3日は水曜日で割引日だったので、¥1300で観られてラッキーでした。
「君たちはどう生きるか」はまるで絵画のよう
吉野源三郎さんの同タイトルの著書も、それを原作にした漫画もきちんと読んだことはなかったのと、前評判では「むずかしい」とか「良く分からない」と言葉を聞いていたので、正直あまり期待はしていませんでした。
正直な感想は「思ったより面白かった」です。
何がどう?と言われると難しいのですが、好きな雰囲気の映画でした。あえて言うならば、好みの絵画を見ているような感じ。
美術館に絵画を観に行くのも好きなのですが、周りには「絵画ってよく解らない」と言う人がいます。
でも、自分は絵画を解ろう、理解しようとしては観ません。と言うか、そういう観点で観る事ができません。
ただ観て、「好き」とか「そうでもないな」とか感じるだけ、好きだと思った作品の前には、ずっと居たいと思います。
宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」にはそんな絵画のような感じを受けました。
そして、それは自分の好みの雰囲気の作品でした。
上映終了したときには、もう少しこの作品に浸っていたかったな、と思っていました。
ジブリと共に大人になった
今回「君たちはどう生きるか」を観て、改めて感じとことは、ジブリ作品の移り変わりと、自分の成長についてです。
スタジオジブリ初作品の「風の谷のナウシカ」が公開されたのが1984年、自分が10歳の時でした。
個人的にはその次の「天空の城ラピュタ」の方が小学生の自分にはワクワクして、大好きでした。ナウシカはやっぱりちょっと難しかったのかもしれません。
それから全てではありませんが、数多くのジブリ作品を観てきました。
小学生「ナウシカ」「ラピュタ」
中学生「トトロ」
高校生「魔女の宅急便」
大学生「紅の豚」
20代「もののけ姫」「千と千尋」
30代「ハウル」「コクリコ坂」
40代「風たちぬ」「マーニー」
50代「君たちはどう生きるか」
これらのジブリ作品と自分を照らし合わせたりしました。
ジブリ作品も宮崎監督も、そして自分も変わってきたな、なんて思いました。
余談:映画のクレジットって
それから、映画って本編が終わってエンディングソングと共に、クレジットが流れますよね。
それを見て、
「映画って本当にすごく多くに人が関わってできているんだな」
と改めて思ったのと、それに加えて、
「こんな風に関わった人たちを細かく掲示するのって、映画やドラマくらいじゃないの?どうして?」
と言う疑問が湧いてきました。
書籍も出版するのに多くの人が関わってるはずなのに、そんなに多くの関係者が巻末に記載されることはないような気がします。
実際に関係人口の多さが違うと言うこともあるでしょが、その違いを改めて感じました。
「君たちはどう生きるか」は観るべきか?
さて、上映している映画館も少なくなってはいますが、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」は観るべきか?
正直に言うと「期待しないで観ることをおすすめします」
ファンタジーではありますが、冒険活劇というよりは、途上人物の心理描写を描いた作品だと思うので、そのつもりで観るといいかもしれません。
そして観終わった今、なんだかジワジワ感じることもあるので、気に入った方は何回か観るのもいいかもしれませんね。
また観にいこうかな。