小さな侵略者 第三部 完結
残りの15人への投与がはじまった。
「今回はレベル2からスタートするぞ」
前回の実験でレベル1では、ほぼ全く影響が見られなかった事から、今回はレベル2から始めることした。
「ふむ、問題は無さそうだな」
「オーウェンこれを見て、拒絶反応が少し出ているわ」
「この程度ならじき治まるだろう」
「そう…」
第二陣は、第一陣の被検体とは別の感情の操作を行っていくことになっていた。
経過を観察しつつ、徐々にレベルを上げていった。
感情の種類によっては表面に出にくいものもあったが、脳波デー