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ずっと一緒にいたい
とても心苦しかった。
僕にも大切な家族がいて、その子はほぼ確実に僕よりも早く死ぬ。
普通に生きていれば、さよならする覚悟を持たなきゃいけない。
いつも話を聞いてくれてた。
言葉はわからなくとも、わかってくれてるみたいに。いや、絶対わかってくれてた。
いつも味方だった。
このフレーズに激しく共感した。
わかる。
すごくわかる!!って。
tanpopoさんは愛犬だったけど、僕と一緒に暮らしている彼は猫。
彼もきっと、僕と妻の言葉というか感情を理解してくれている。
そして更に彼は男前でデキル男だ。
妻が落ち込んでいる時、僕は側にいられず仕事に出かけなくてはいけなかった日。彼に「僕が帰ってくるまで〇〇(妻の名)を頼むよ。男同士の約束!」って声をかけてから仕事に行った。
そしたらその日はいつもより多く寄り添ってくれたそうだ。
はっきり言って体感の問題だろとか、たまたまだって言われそうだけど、彼はきっと僕たちを見て何かを考えて、彼なりに意味のある行動を取っているのは間違いないと思っている。
そんな彼を、僕たち夫婦は時には友人のように気楽に遊び、時には恋人のように身体を寄せ合って眠り、時に息子のように愛し、そして笑えるのは時々「神」として崇めることまである。
でもそんな彼とのお別れはいつか必ずやってくる。
それを考えるのが時々、辛くて辛くて。
一緒に布団に入って僕の身体にもたれかかり、すやすやと眠る彼に対して僕は子どもみたいに「死なないで、長生きしてね」って話しかける。
元気でいてくれるなら、ご飯やお菓子は好きなだけあげるよ。
ニャンと鳴けば「はい」と答えて一生懸命、君の要望に答えるよ。
tanpopoさんのnoteは「ずっと会いたい」だった。
僕のnoteは「ずっと一緒にいたい」にした。
いつかきっと僕も「ずっと会いたい」になる。
どれだけ尽くしても猫である彼は、僕たちより長い時間を生きることはできない。
小さく可愛い彼が、限られた家の中ではあるけれど、最大限に充実して、わがままして、好きなように生きてほしい。
今このnoteは夜寝る前に、布団に入りながらスマホで文書を作っている。そんな僕の身体に寄りかかって彼は今いびきをかきながら眠っている。
あぁ。ずっと一緒にいたい。
ずっとずっとずっと。