takashi_m86

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北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023 その5(ちょっと考察)

『お母さん体質』は子育てには合理的だった。 現代の女性は出産年齢が高くなり、しかも出産する回数も減ったため、一生涯に経験する月経回数が増えています。ちなみに仮に子どもを出産しない女性が12歳に初潮があり52歳で閉経するとしたら、一生涯に12~13(回/年)×40(年間)=約500回の月経を経験することになります。😨  昔の女性の場合は、10-20代で結婚し、5-6人産むのはよくあったことであり、しかも3歳くらいまでは授乳をしていたと思われるので(昔は今のような離乳食はあま

    • 北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023 その4

       北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023の講演内容 続きです。なぜ、コミュニケーション(の型)で月経痛が発生してしまうのか?山口純子先生の理論を私なりに解説します。 ・ここは私の独断と偏見です。山口純子先生によると生殖器は役割の象徴となる臓器だそうで、自分の役割を超えたところのことを考えると身体がアラートを出すらしいです。これは『おせっかい』ともいえるのですが、『お母さん体質』すなわち面倒見がいいとも言えると思っています。人類、とくにホモ・サピエンスは未熟な状態で生まれ

      • 北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023 その3

         北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023の講演内容 続きです。 ・日本心身医学会で、山口純子先生と。『月経痛を解読する ー月経痛を発生させる共通のコミュニケーションの型』の共同演者として指導させていただきました。 このときの発表内容をご紹介しています。 ・山口純子先生はカイロプラクターとして仕事をしておられますが、女性であることもあり、月経痛の相談を受けることが多いそうです。月経痛のある女性の多くは腰椎3番の歪みがあり、これは手技で矯正はできるそうですが、次にその患者さ

        • 北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023 その2

          北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023 講演内容をご紹介します ・演題名は『子宮内膜症と手術とジエノゲスト』私小説風な演題名にしてみました。 ・子宮内膜症とジエノゲストの話から、機能性月経困難症・心身の相関、手術室におけるチームビルディング、子宮内膜症の手術と次から次へと話題を振ってみました。薬物治療が普及してきて直腸や膀胱・尿管の手術は減少しているようです。 ・2006年から現在までの尿路系子宮内膜症手術の推移 膀胱子宮内膜症は膀胱部分切除を行いますが、ジエノゲスト

          北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023

          10/28 土曜日 4年ぶりに札幌で講演をさせていただきました。 今回も持田製薬の研究会(北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023)でしたので、少し忖度して、ジエノゲストや月経困難症のお話もしてみました。腹腔鏡の技術認定医の多くは手術としての対象として子宮内膜症を診ていると思いますが、心身医学的な側面も意外と重要です。 今回は山口純子先生との共同研究も含めて講演させていただきました。明石先生の病院の手術室スタッフの方々にも好評だったようですが、手術の話を期待していた先生方

          北海道子宮内膜症・腺筋症セミナー2023

          西梅田ラパロセミナー2023 in 西梅田

          10月21日土曜日 四年ぶりに西梅田ラパロセミナーを現地で開催しました。北は宮城県から南は福岡県までさまざまな地域から21名の先生にお越しいただきました。   今回のセミナーでは針の把持や運針に重点をおいて解説し、実習していただきました。 ハーモニックとバイセクトでの切開剥離コンテストでは小さいトラブルもありましたが、楽しんでいただけたと思います。今回は自治医大さいたま医療センターの近澤先生に特別講演をお願いしましたが若い先生には今後のキャリアを考える上で示唆に富んだお話をし

          西梅田ラパロセミナー2023 in 西梅田

          よくわかるTLH

          3月3日メジカルビュー社から単著でTLHの手術書を刊行させていただくこととなりました。自分のイメージをお伝えするのにすごく苦心しました。今回は子宮全摘術の本ですが、いずれ、子宮筋腫や卵巣嚢腫の核出、子宮内膜症手術の本も出せたらと思います。    

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