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006/白井貴子「Someday」(1982年)
作詞・作曲:佐野元春 編曲:PAUL MARTIN
82年8月25日のリリースで4枚目のシングルに当たるこの曲、もちろん、佐野元春のアレです。
元春版のシングルが81年6月25日のリリースで、アルバム「Someday」が82年5月21日発売。当時の元春は、まだまだ知名度などないに等しい新人で、元春版のシングルはヒットせず、アルバムのヒットと共に認知されていった曲なので、そう言う意味では、かなり早い時期のカヴァーといえます。
なんでこの曲をカヴァーしたのかといえば、白井貴子は佐野元春のバックコーラスをやっていた時期があるからでしょう。そう、プリティ・フラミンゴスです。
白井はCBSのオーディションに合格して、ポップス歌手としてデビューします。81年11月1日にシングル「内気なマイボーイ」でデビューする前、81年の5月から7月までの間、初代プリティ・フラミンゴスとして、やはり後にソロデビューするなかやまて由希と共に、佐野のステージに立っています。
初舞台は81年5月19日の中野文化センター公演。この日は佐野にとっても初のホールでのワンマンライブで、「Someday」が初めて披露されたのもこの日でした。つまり、白井は(レコーディングには参加していないものの)「Someday」のオリジナル・シンガーの1人ということなんですね。
白井版の「Someday」はウォール・オブ・サウンドもあのピアノのイントロもなく、その分楽曲自体の良さが浮き上がってきて、純粋にいい曲だなぁと感じます。原曲の魅力を薄めたような出来ではありますが、これはこれでそんなに悪くはありません。
ちなみに、プリティ・フラミンゴスは断続的に3期まであり、なかやまてを中心に、第2期は杉本和世(中島みゆきのコーラスといえばこの人)と平塚文子の3人、第3期はなかやまて、杉本と、桑田りん(後にソロデビューし、デビュー前のブルーハーツのマーシーの曲を歌っている)で、83年のあたまあたりまで続いたようです。また、「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」(82年)とシングル「Young Bloods」と「Chrismas Time In Blue」(どちらも85年)にもプリティ・フラミンゴスのクレジットがあるが、メンバーは不明です。