シュールな世界に迷い込みました
ちょっと前のことなんですが、千葉県の銚子市というところに行ってきました。利根川の河口に広がった大きな町で、多くの漁船の基地にもなっています。ていうか、関東の人間なら知らぬ人はいないくらいの場所ですが、意外に行ったことのある人は少ないんですよね(私もそうでした)
ちょうど銚子大橋の南の付け根からぐるりと岬の全体をまわり、犬吠埼を通過、関東の突端をまる1日かけて歩いてきました。
あちこちの岸壁につけてある最新鋭のカッコいい漁船群、海上保安庁の巡視艇群、移動式(?)の巨大なケーソン、犬吠埼周辺の恐ろしい暗礁群(あの有名な東映映画のOP「荒磯に波」ポイントもここにあります)などなど、見どころ一杯だったのですが。
銚子ポートタワーを過ぎ、これからぐるりと岬を周りこもうか、というとき、行く手にいきなり、こんなの見えてきました。
ご存じ、護岸や水制を目的に、河岸や海岸などに設置されるコンクリートブロック、いわゆる「テトラポッド」または「消波ブロック」ですね。
もうちょい小型のものがうずたかく積まれているシーンはあちこちで見るのですが、これは、一個あたり、優にその10倍はありそうな大きさです。
まさにお化けブロックです。いや、ヒトデ型の異星生物みたい。
こちらの写真に、「64t」という表記があります。これ、おそらく、64トン、という意味です・・・タイガー戦車なみの重量というわけですね。
と思ったら、向こうの方には45tみたいな表記のものもありました。こちらは中戦車クラスです(笑
こんなのが数百個、冬の風に吹かれて、ただ野晒しで並んでいるのです・・・ちょっとなかなか、すごい光景でした。
Google Mapで見ると、海岸沿いに数百は並んでますね。ほぼ戦車師団の集結地です。動かんけど(笑
ここはどうやら生産所のようで、奥の方に巨大クレーンや、生産用の型(?)などが置かれておりました。これもこれでシュールです。
以上、特にオチなし、単なる2ヶ月遅れの写真日記です。
銚子駅を降りて1時間くらい歩くと、こういう、文句なしの異世界に迷い込むことができます。立ち入り禁止区域ではなく、特に危険もありません。道だって広いですし・・・まあ、私以外にこんなとこテクテク歩いてる物好きは、他に誰もおりませんでしたが(笑
ファンタジー小説で異世界を書くみなさんもたまには、リアル異世界に迷い込んでみるのも良いのではないでしょうか。
それでは、また。
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