スケジューリングの価値観
インドでプロジェクトマネジメントを行う立場の私には、プロジェクト管理や納期管理等、スケジューリングに関する部分でたくさんの困難を抱えてきてました。
海外で仕事を行う又は国内においても価値観の異なる方と仕事を行う上で、プロジェクト管理は必ずと言っていいほど、行う仕事だと考えています。その仕事を行う上で、スケジューリングに困難を抱えたことは誰もが経験していることだと言えます。
私は、スケジューリングの価値観を語る上で、まとめる側・まとめられる側という両者の認識の違いに着目しています。これと言った解決策も提示できるわけではないのですが、解決策を考える上での、分析は行う事ができました。
何故、人の間には認識のずれが生じてしまうのか。そこには、人ぞれぞれ価値観があり、まとめる側はまとめられる側の価値観を理解できていたのかという点に振り替える必要があります。
例えば、私の働くインド人の時間に対する価値感は非常に柔軟だと言えます。彼らの価値観において、そもそも計画とは計画通りに進むものという認識がなく、計画には何らかの壁があり、その壁に柔軟に対応しながら、目標を達成していくという考え方があります。
私はこの考え方について、可能な限り中立な立場で説明しましたが、もし偏っていると感じた人がいらっしゃったら、ご指導ください(笑)
つまり、彼らの当たり前と私たちの当たり前には大きな差異があるということです。私たちには、納期を守るという絶対的な文化があります。どんな問題が起きても、納期を優先して働きます。
このような価値感の違いに、私たちは知らず知らずのうちに、他者を責める傾向にあります。より深く考え方を理解すると、必ずしもインド人の仕事の進め方が悪いとは言い切れません。むしろ、良い場面もあります。
例えば、予測が難しいプロジェクト等を行う場面では、日本人的な計画に縛られた仕事の進め方よりも、何か問題が起こるごとに柔軟に対応しながら、計画を遂行するという考え方の方が優れていると思える場面をあるといえます。不確実性の高い現代において、日本人の時間に縛られた価値感が下手に転ぶ可能性だって否めません。
もちろん、どちらが良くて、どちらが悪いという風に結論付けることはナンセンスなのですが、こういった価値感の違いを理解できずに、フラストレーションをためてしまっている人は多いので、それは考え方次第で変えられるという事です。
価値感というのは、ある種の文化であるため、今すぐ変えろという話もナンセンスなのですが、価値観の異なる方と何か行う際には、相手の価値観を理解するということはできるはずです。
私はインド人との付き合い方を例に挙げましたが、これは他国でも活用できる考え方になると考えています。特に日本人という凝り固まった文化に染まっている人に向けて、日本がグローバリゼーションの波にのまれないようにも知っておいてもらいたいという話になります。
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