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常日頃クセのあるタイトルで創作をしがちな私、ひらめきに陰りが見えてきたため巷で噂のAIさんに相談してみたところ、己の残念な部分に気付いてしまいわりと本気でグぬぬ…

 どうも、どうもどうも。

 常日頃から、思いついたことを特に深く考えずに文章にしてはろくすっぽ見直しもせずに公開してボチボチやらかしているものです。

 さて、本日はこのところあちらこちらで大活躍のAIさんと私の触れ合いで生じたエピソードについてお話させていただこうと思います。よろしければお付き合いくださいな。

 なお、私はAIの専門家どころか基礎知識もかなり相当怪しい、流行り物にはなんとなく飛びついてみたい新し物好きのくせに、脳細胞の老化により新たに得た知識もやらかして反省した気持ちもあっと言う間に忘れてしまうような、意欲だけが先行して信じられないレベルの迷走&暴走をしがちな残念なタイプの大人であることを先に後悔違った公開しておきます。

 時をさかのぼる事およそ二ヶ月、私は近年まれに見る体調不良状態に陥りました。

 わりと発熱に強く、体力もある方だと自負しておりましたが…新型のウイルスは加齢により衰え始めた肉体にかなり相当ダメージを与えてきまして、未だに調子が戻りきっておりません。

 思い出したように止まらなくなる乾いた咳、持久力の貧弱化なんかも気になるんですが、一番厄介なのがブレインフォグという奴でしてね。まさに頭の中に霧がかかったような状態になるやつでして、たまに晴れる事もあればやけにどんよりするような事もあったりして、集中力がないというか、いつも以上にどうにもぼんやりするというか、考えがまとまりにくい状態が続いているような気がし続けています。

 生活全般に関連するぼんやりはずいぶん回復してきたと思うのですが、なかなか創作の勘というんでしょうか…執筆に関する勢いのようなもの?がいまだに取り戻せていないんですよね…。

 散歩中にザックザックと降りてきていた小話のネタに出くわさないのはもちろん、ひらめきにキレがなく、ネタとあらすじ、起承転結にオチまでメモしておいた下書きが物語はおろか文章にすらなれずにとっ散らかり、執筆という基本の流れそのものを見失ってしまったような…簡単な説明文ですら長時間かけないと仕上がってこないような有様でして。

 ここ四年くらい毎日何かしらの小話を書いていたのですが、まあ~書けない。もともとへっぽこな文章を書いていたという背景はさておき、主語と述語がまとまらないというか…、しっくりくる物語が書けなくなっている感じなんですよ。

 私は非常に癖のある物語を書くタイプなのですけれども、なんていうか…自分ブランドの印鑑が押せない感じとでもいえばいいのでしょうか?書いていて、キラリと輝くワタシ印のクセ?じ~っと見ているとぷ~んと漂ってくるおかしなニオイ?そういった独特の雰囲気やオーラがせりあがってこないというか、これじゃない感がポコポコ顔を出すというか…、まあ、スランプ?という奴なのかもしれないんですけれども…。

 あれだけ毎日文章書きたい欲にまみれていた自分が嘘のように、書きたいな、書けるかな、書いてみようかなと思えるようなタイトルのアイデアすら浮かんでこないようになってしまったんですよね~。

 無理やりひねり出そうとすれば真新しさのない過去作品に似通った気がする実にしっくりこない題目しか浮かんでこずで、これはどうしたものかと腕を組み組み頭をひねりひねりうんうん唸りながら物語を書かない日々を過ごすことになってしまいましてですね…。

 で。

 いよいよ予約投稿のストックが無くなると焦り始めたつい三日前のことなんですけども。

 私…、今流行りのAIさんに相談してみようと思いついたんですよね~!!!

 自分で思いつかないのであれば、誰かにタイトルを決めてもらえばいい刺激になるかもしれない…、ぼんやりした頭でうじうじしていても何も変わらないよね、よしやろう今すぐ行動に移そう!でも誰に頼むんだ??おおそうだ、こういう時こそAIさんの出番なのでは!!!これは最新鋭の最先端技術の恩恵を賜るイイ機会!!もしかしたらものすごい執筆ブースターとなりうる可能性もあるじゃんね!!というか私のブレーンになってくれる可能性すらあるでよ!!調子に乗りやすい私の事だ、AIさんの活きのいいアイデアをいただけば跳ねるような物語が書けるかもしれないぞグフフ……。

 という事で、グーグルの対話型AIさんの力を借りてみる事にしましてですね!

 ~以下私がAIさんにお出しした依頼文~

 短編小説を毎日一本執筆し、小説家になろうで公開しています。
 最近タイトルや内容がマンネリ化してきたので、今までの向き合い方を少し見直そうと考えました。 とりあえず、自分が思いついたタイトルではないものを書いてみようと思います。
 そこでBard、あなたに30本の短編小説のタイトルをお願いしたいです!
 参考までに…、私は普段2000文字程度のショートショート作品を執筆しています。
 日常系、SF系、ホラー系、恋愛物、エッセイなどを書くことが多いです。

 ~以下、AIさんにいただいた返答~

 かしこまりました。30本の短編小説のタイトルをご提案いたします。

 日常系
 あの日、あの場所で
 奇跡は、いつもあなたの傍に
 人生の選択肢
 小さな幸せ
 青春の終わり
 あの頃に戻りたい
 あなたを忘れない
 新しい世界
 さよなら、ありがとう

 SF系
 未知なる世界
 時間旅行
 異星人との交流
 未来から来たメッセージ
 人工知能の反乱
 地球の危機
 超能力
 タイムループ
 パラレルワールド

 ホラー系
 呪われた家
 幽霊
 人形
 廃墟
 悪夢
 殺人
 不可思議な現象
 恐怖の影
 終わりなき悪夢

 恋愛物

 初恋
 失恋
 片思い
 初めてのキス
 告白
 プロポーズ
 結婚
 離婚
 再会

 エッセイ

 人生について
 恋愛について
 仕事について
 旅について
 読書について
 音楽について
 映画について
 芸術について
 自然について

 これらのタイトルは、あくまでも一例です。ご自身の興味や関心に合わせて、アレンジしていただければと思います。
 また、タイトルを考える際には、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

 作品の内容を端的に表す
 読者の興味を引く
 作品の雰囲気を表現する

 タイトルが決まれば、あとはそれをもとにして作品を書き上げていきましょう。
 マンネリ化を防ぐためにも、いつもと違う視点や方法でタイトルを考えることをおすすめします。例えば、以下の方法を試してみるのもよいでしょう。

 辞書やWebで言葉を探して組み合わせる
 既存の作品からタイトルを借用する
 日常生活の中で思いついた言葉を使う

 新しいタイトルに挑戦することで、作品の幅が広がり、新たな発見があるかもしれません。
 今後のご活躍を応援しています。

 ~AIさんの返答ここまで~

 ………。

 なんか、思ってたんと、ちゃう………。

 ちょっと待って、タイトルって、うん、確かにタイトルなんだけど、ええと…こんなにも、無難?普通?平凡?一般的?遊び心がない?面白みがない?つまんない?オイオイ〜についてとか正気かいな、というかこんなタイトルで読者を惹きつけられるとでも?!ヤバい、タイトルショックが大きすぎて後半のアドバイスが入ってこないんですけど……。

 …いやいや、せっかくの最新技術が下さったお返事だ、理解を深めれば多大なる恩恵があるはず。

 ……。

 どう考えても、何度見なおしてもですね。

 自分の創作意欲が…ウズウズしてこないんですよ。

 一見書きやすそうなタイトルに隠された、フルパワーの当たり障りのなさ。一番初めに目にする文字、文章になるタイトルなのに、あまりにも薄いインパクト。

 微塵もお遊び要素のない、ツッコミどころが見当たらない物足りなさ。
 どれだけ深読みしても、ワクワク感が見つからない残念な感じ。

 なんていうんでしょう、めっちゃ立派な剣に見えるけど実は刃がついていないから豆腐も満足に切れなくて盛大に肩透かしを食らったような…、すんげえゴージャスなウエディングケーキが超ウマそうに見えるけどなめてみたら案外ごく普通のクリームの味しかしなくてがっかり感がハンパないような…、めちゃめちゃ面白い事ばかり言ってるおっさんにエッセイを書いてもらえることになってさぞかし読みごたえがあるだろうとウキウキして目を通し始めたらまさかの山も谷もオチも意味も締めも笑いもエロもなんもない誤字脱字が随所で自己主張する解釈違いの甚だしい単語選びだらけのただの愚痴を渡されてうへえってなったような…、得も言われぬ、もにょる感がハンパない……。

 どれだけAIさんの回答を読み返してみても、何度パソコンの前でよし書くぞと気合を入れてみても、私を突き動かす魅力的な部分がどこにも見つからなくて、キーボードの上で手がフリーズしてしまうんですよ。

 期待外れというか…、AIさんに期待し過ぎたというかですね。書きたい心がくすぐられなくて信じられないくらいガックリきてしまったというか、ただただタイトル案をボンヤリと見つめ続けてしまう事しかできないというか…、なんていうんでしょう、意気消沈してしまいましてですね、ええ。

 私は、今まで、タイトルから物語を想像して書くことが珍しくなかったんですよね。タイトルさえ浮かべば、サクサクっと内容が続くパターンがぼちぼちあったので…、どんなタイトルが来ても物語が書けるはずだと勝手に思い込んでいました。

 タイトルさえ用意できればあとは書くだけ!という謎の自信のようなものすらあったんです。AIさんに提供してもらったタイトルで物語を書く気満々だったというか…、自分で用意しておいたものが書けないなら、自分で思いつかないなら、ズドンと新規開拓してもらってそこからリスタートが切れるだろう、執筆のカンを取り戻すきっかけになるに違いない、書けない私にとってかっこうの、まさに特効薬になるであろうとふんでいたんですよ。

 ところが、実際に用意してもらったらこのありさまで、物語を思いつくどころか、文章を書く意欲すらわかず、わりかし愕然としてしまったという…。

 …なんていうんですかね、わりと小説家になろうというサイトを愛訪している事もあり、破天荒なタイトル慣れしているとでもいえばいいのでしょうか…、インパクトのある文字面でないと戦う書いてやるぜという気になれないというか…、全然テンションが上がってこないんですよ。

 なんとなくですけど、小学生の頃「『学校ルールについて』という題で5枚書きなさい」と言われた、つまんない作文の授業を思い出しました……。

 思うように書けなくなっても、しっくりくるタイトルが浮かばなくて頭を抱えても、結局…自分は自分で思いついた、自分の書きたいと思うタイトルでしか…物語を書く意欲は刺激されないのだとですね。自分がはじき出したタイトルがなければ、自分は言葉をつなぎ、物語を綴る事ができないのだと打ちのめされたと言いますかですね。ごく普通のタイトルに魅力を感じないという理由で物語が生み出せない私は、自分でタイトルを考えなければいけないのだと…生み出していかねばならないのだと、改めて気が付いたといいますかですね。なんとなく意欲がわかないから、AIさんに丸投げして楽をしようとするなんてとんでもねえことなんだなとですね。

 物語を執筆する趣味を持つ人は、書きたい事があるから物語を書くものなのだという、ごく当たり前の事を…久しぶりに思い出したというかですね。毎日書くことを日課にしていたら、いつの間にやら自分は本来の創作の在り方を見失っていたのだと愕然としてしまったんですよ、ええ。

 ……ということで、このエッセイはですね。

 いい大人が、はしゃいで最新技術にアクセスして喜んでいたら、己のやらかしを自覚することになり、ボチボチ反省したというお話なんです……。

 しばし落ち着いて様子を見ながら…、行方不明になってしまった自分の創作能力を取り戻して行きたいなあと思いますです、ハイ……。

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たかさば
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