ヨガの段階〜①ヤマ アヒンサーについて〜
TakaRisaのTakaです。
ヨガの段階について以前にも少し書きましたが自分の経験も交えながら綴りたいと思います♪
6つの正統インド哲学のうちのひとつである古典的な経典「ヨガ・スートラ」を著したパタンジャリは魂の探究の方法としてのヨガを次の8つの段階に分けて教えています🧘
①ヤマ 全人類共通の誰にとっても必要な道徳律
②ニヤマ 修練による心の浄化
③アサナ 正姿勢と動作の訓練
④プラーナーヤーマ 呼吸の律動的なコントロール
⑤プラティヤーハーラ 欲望、感情および外的対象による支配から心を離し、解放すること
⑥ダーラナー 集中
⑦ディヤーナ 瞑想
⑧サマーディ 悟り
ヤマ、ニヤマ、アサナの3段階が外に向けての探究
プラーナーヤーマ、プラティヤーハーラの2段階が内に向けての探究
ダーラナー、ディヤーナ、サマーディの3段階は魂の探究
と呼ばれています。
第1段階ヤマについて
ヤマは道徳律であり、主義、国籍、年齢、時代を超えて存在する、もっとも重要な戒律です。
アヒンサー(非暴力)、サティヤ(真実、正直)、アステヤ(不盗)、ブラフマチャリヤ(禁欲)、アパリグラハ(不貪)がヤマです。
今日はヤマのアヒンサーを深掘りします😊
アヒンサーという語のアは「否定」を、ヒンサーは「殺す」「暴力」を意味しています。
これはたんに「殺さない」というだけの消極的な禁止ではなく、さらに大きな積極的な意味、愛の心を意味していると言われています。
アヒンサーで語られていることは
・暴力は人の心の状態に存在する。
・暴力は恐怖、弱さ、無知と不安から起こり、これを制御するためにもっとも必要なことは、心の恐れからの解放である。
・無知と推測でなく現実と探求を信じることを学べば暴力は消えていく。
・ヨギは自分は他人を助けるために生まれてきたと信じている。
・ヨギは自分の過ちこそ裁かれるべきであり、他人の過ちは許すべきと信じている。
・ヨギは悪そのものには反対するが悪をなした人間自身は否定しない。
アヒンサーを実行することによってアバヤ(恐れからの解放)とアクロダ(怒りからの解放)がもたらされると言われています。
恐れからの解放は浄化された生活を送るものにのみもたらされる。
ヨギは自己の魂の探求によって自己を浄化している。
怒りには2種類あり、それは心を堕落させる怒りと精神的成長へとつながる怒りである。
心を堕落させる怒りの原因は自己が軽視された時に腹を立てるうぬぼれの心である。
この心では物事を正しく見通すことができなくなり判断を誤る。
ヨギは自分の心が堕落した時、あるいは自己の経験と知識が愚行を犯すのをやめられなかった時に自分自身に怒る。
自分自身の過ちに対しては厳しいが他人の過ちには寛容である。
ヨギの心には自己への厳しさと他人への優しさが同時に存在しているのでヨギのいるところでは全ての敵意が消滅する。
私はもともと喜怒哀楽の中で怒の感覚がないと思って生きてきておりました。
人間関係がきっかけでメンタルを崩した期間が5,6年あり、その時に感じていた感情は怒のみでした。
振り返ると怒りの感情が吹き出るまでコントロールしていたというよりも知らずのうちに蓋をしていたという感覚です。
高校生の時に心理テストで家の絵を描くという課題がありました。
その時に屋根まである高い塀を描き、外から見たら屋根と塀しかない見えない家を描いた思い出が鮮明に蘇ります。
そして人間関係でメンタルを崩した時、心の恐れが沸き起こり、蓋をしていた怒りの感情が沸き起こってしまったのだと思います。
どん底まで行った時にほんとうの意味でヨガに出会い、自分とヨガの探求を始めました😊
忘れもしないヨガを始めて7ヶ月半が経過した冬至の日に全ては感謝であると悟った時に心の恐れを解放することができました。
その時が私のアヒンサーを成した時なのかなと思います☺️
一つずつヨガの階段を登っていきたいと思います🧘
(参考文献 B・K・S・アイアンガー 冲正弘監訳 ハタヨガの真髄)
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