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チームメンバーとの距離感について。わたしは、スタッフと友達になりたいのかも

先日、運営するフリースクールのスタッフと映画を観に行ってきました。
『ペット2』を観たのですが、二人ともボロ泣き。エンディング開始直後に顔を見合わせて、お互いの泣きっぷりに「フフッ」と二人して小さく笑ってしまいました。

しばらく前までは、運営者としての立場とプライベートとのバランスに悩んでもいたのですが、最近はそう悩むことも少なくなりました。

フリースクール代表という立場

フリースクール代表という立場上、ある程度の公平性は求められると考えています。

特に、新しく参加してくれた方がうまく馴染めるようにサポートすることや、来れる頻度が少なくなった方が距離を感じて来にくくならないように気遣うことは、大切な役割のひとつです。

そしてそれは、Rizに通う中高生に対しても、親御さんに対しても、スタッフに対しても、同じことだと思うのです。

Rizで活動する以上は、訪れる子どもたちや親御さんが大切です。
安心できる場所を作り、学びたい子には学びを、遊びたい子には遊びを、休みたい子にはゆとりを提供するのが、フリースクールの役割のひとつ。

だからわたしの行動の基準は「ユーザーファースト」であり、「子どもたちにとってどれだけ価値のあるものか」を判断基準に日々活動しています。

通っている子や親御さんを大切にするのと同じくらい、スタッフも大切にしたい

ユーザーさんを正しく大切にするためには、どうしてもわたし一人では足りません。

今、Rizには10人前後の子どもたちが通ってくれていますが、そのニーズはまさに十人十色。日によっても変わるし、その子自身が理解しきれているとも限りません。
中には、「何が好きなのか」「何に興味を持つのか」から紐解いていく必要のある子もいます。

その欲求一つひとつに応えられているのは、間違いなく日々尽力してくれているスタッフたちのおかげです。
一人ひとりが考え、行動し、聴く心を持てているからこそ、子どもたち一人ひとりが、自分らしく、楽しく過ごせているのだと思います。

だから、通っている子や保護者の方、Rizを拠り所にしてくださっている方一人ひとりに向き合うのと同じくらい、スタッフ一人ひとりと向き合うのも大切にしたいと思っています。

何を大切にしたくて、何に力を注ぎたくて、Rizで何をしたいのか。
すべてを叶えられるわけではありませんが、せめてそのキッカケ作りだったり、人と繋がるお手伝いだったりはしたい。

フリースクールという、「Riz」という場所に拘らずに、いろんな部分で支え合いたいと考えています。

わたしはスタッフと、友達になりたいのかもしれない

チームとして良い結果を出すためには、一対一のコミュニケーションが必須だと思っています。特にフリースクールのような、人に寄り添うことが活動の主軸となる場所においては。

わたしは、スタッフと友達になりたいのかもしれません。

何気ない雑談をしたり、ふと弱音をこぼしたり。
「仕事」「チーム」「立場」といった垣根を越えて、個として関わりたい。

だから費用対効果を考えることや、体系的に考えるのが苦手なのだと思います。
友達に対して、「これをするメリットは…?」とか「コスパは…?」とかあんまり考えないのと同じような気がします。(特にわたしは損得勘定をすっぱ抜いちゃうタイプなので、そう感じるのかもしれません)

当然、スタッフによってコミットできる日数や密度、関わり方は異なりますから、みんなと同じように仲良くすることは至難の業。
冒頭の話のように、プライベートで会う人もいれば、Rizで顔を合わせたことしかない人もいます。

「これは公平ではないのではないか」と思い悩んだ時期もありましたが、だんだん、すべてのスタッフに等しく愛情を持てているのなら、それでいいのではないか、と考えるようになりました。

フリースクールの枠にとらわれない繋がり方を

たまに、Rizのスタッフから個人的な連絡が来ることがあります。
就職などを機にRizのスタッフを辞めた人からも、連絡が来ることがあります。

プライベートの悩み相談だったり、遊びのお誘いだったり、Rizでの活動についてだったりと内容はさまざまですが、連絡が来るたび、わたしは嬉しい気持ちになるのです。

ユーザー(この場で言うなら通っている子や保護者の方)に対して愛情を持つには、そのチーム(Riz)に愛情を持つ必要があると思います。
チームに愛情を持つには、そこに所属するメンバーたちに愛情を持つ必要があるのだと思います。

そんな必要性以前に、わたしはユーザーさんも、チームも、メンバーも大好きなんですけれど。
「友達になりたい」という言葉が出てくるくらいには、愛情を持って接しています。

これからも「枠」に囚われることなく、一人ひとりと向き合い、愛し続けたらいいなと思うのです。

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TOP画像は、スタッフと話していたときのもの。
自然と笑顔になれているのは、やっぱりそこに「愛」があるからだと思います。

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