#02 理由のない淋しさ について
何か大きな悩みを抱えているわけでも、つらい出来事があったわけでもないのに、「淋しいよう」と膝を抱え込みたくなる。
そんな瞬間があります。
分からないもの、得体の知れないものには常に不安が付き纏います。
実態が分かれば対処のしようがあるけれど、分からなければ自分が乗り越えられるものなのかさえ知りようがない。
淋しさも同様で、例えば何かをなくした淋しさなら、いつか癒されると知っています。だから不安は少ないし、じっと耐えることもできる。
では、理由のない淋しさにはどう向き合えばいいのでしょう。
すべての感情には、理由があるのだと思っていました。
嫌なことがあったから苛立つ。
友達に会ったから嬉しい。というような。
だから、理由の分からない淋しさに初めて合ったときは、たいそう不安になりました。自分の心がどうかしてしまったのかとさえ思った。
がむしゃらに原因を探して、安心しようとしました。
でも、理由を見つけることがすべてではないのかもしれません。
あれこれ詮索する手を一旦止めて、ただ淋しさを受け入れる日があってもいいのだと、今は思えます。
きっと、この胸を埋め尽くすような淋しさにも、何か理由があるのでしょう。
でも今日は、理由のないまま受け止めたい気分なのです。
2019.08.18.Sun
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