DOG祭り①
COCOは生後間もない子犬で1日5回程ご飯をあげ、
排尿も自力でできないのでトイレタイムも都度お付き合い。
夜は「クーーン」という細くて高い夜泣き声が響き、翌朝仕事へ向かうのが結構しんどくて寝不足の日々が続いていた。
が、愛らしさや可愛さが勝り、毎日仕事が終わると自宅へ足早に直帰していた。
COCOを保護してちょうど1週間。妹は里親探し担当だった。
私は、父の事故加害者が加入していた保険屋の担当者と頻繁に会わなければならず、慣れないことの対応や処理しないとならないことが山積し疲弊していた。
とある休日、用事を済ませて妹と自宅マンションへ戻る。
マンションエントランスには集合ポストのスペースがある。
いつもの様にポストを見て通過しようとした時、
「クーーーン!!クンクン!!」
子犬のちいさく細い鳴き声が聞こえた。
私はとても疲れていた為、COCOの夜泣き声が耳についてしまっているのかと思った。
しかし、妹の顔が固まっている。妹にも同じ鳴き声が聞こえている。
2人、目を合わせた瞬間、
「ククーーン!!」
「えーーーー!!??」
鳴き声の元を耳で辿りながら2人でエントランスをくるくる見廻した。
!!
目についた違和感のあるダンボールがあった。
なんとその中にMIX犬の子犬が入っていたのだった。短期間に3匹もの連続した出逢いに、笑いがおこってきた。
子犬だがだいぶまるまるとしていてダンボールはずっしり重く、2人で自宅へ運んだ。
玄関に立つ母も、私たちと同じリアクションであった。
実は当時住んでいたマンションはペット不可の賃貸マンション。同じフロアに大家さんが住んでいたのだ。夜泣きに疲れるのは、その環境にもあった。大家さんには大変申し訳ないことをしたが、里親が見つかるまで何とかばれないでください、と祈る様な毎日だった。
子犬ながらずっしりとしていたので、ドンと名付けました。(笑)
※実際の写真
早々に妹の仕事がもう1件増え、
そして私と母は寝不足に拍車がかかったのだった。
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