人間の赤ちゃんにはできて、チンパンジーにはできないこと 人類が繁栄したただ1つの特性「共有意図性」
質問です。
「人間と猿とは何が違うのでしょうか?」
見た目?
たしかにそうですが
能力はどうでしょうか?
たまにTVでみるように
猿も人並みに道具を使ったり
賢い操作をしたりもしますよね。
しかし、実はある一点については
人間は生まれた頃から猿とは
明らかに異なる方向性を示しています。
1. 進化人類学のメッカで行われた画期的な実験
2006年、マックス・プランク
進化人類学研究所は
次のような研究を発表しました。
生後18ヶ月から24ヶ月の赤ちゃんに
4つのゲームをしてもらいます。
そのうち2つは問題解決型ゲームで
あとの2つは単に
一緒に遊ぶ交流ゲームでした。
ただ、両方とも「大人と一緒に協力して
助けてもらわないとできない」
ゲームでした。
実験では、大人が一緒に遊びながら
あえて途中で15秒間、その手を止める
(中断行動)をとりました。
その時、1)一人で続けるか
2)それとも相手に参加を促し
巻き込もうとするかを調べました。
人間の乳児は、生後まもなくから
他の人と協調して順番を守って
行動する性質があります。
さらには、心理学者
マイケル・トマセロによれば
生後6ヶ月から9ヶ月頃になると
外部を巻き込んで三者間で物事を
すすめようとします。
はたして、突然協力関係を止められた
実験中の赤ちゃんはどんな反応を
示したのでしょうか?
2. 人間の赤ちゃんにできてチンパンジーにできないこと
なんと、すべての赤ちゃんが中断されると
1回以上は、大人に参加を促す行動を
取ったのです。
実験の器具を指差したり
「お願い」「男の人、持ち上げて」
「取って」などの言葉で
指示を呼びかけました。
(24ヶ月の赤ちゃんは、18ヶ月の)
(赤ちゃんの倍、言葉を使っていました)
つまり赤ちゃんたちは、
一緒に作業をする仲間が協力をやめたときに
やみくもに自分だけで頑張ろうとせず
積極的にコミュニケーションをとり
再協力を求めたのです!
さて、面白いのはここからです。
研究チームは、同じ実験を
今度は2倍の年齢の3頭の
チンパンジーに対しても行いました。
チンパンジーは霊長類のなかで
最も人間に近い存在です。
結果は興味深いものでした。
チンパンジーは、赤ちゃんとは異なり
協力関係を目指さなかったのです。
4つの課題のうち、交流が必要な
ゲームにははなから参加しませんでした。
さらに、実験者がわざと協力関係から
抜けてみせると、赤ちゃんのように
再協力を求めようとせず、一人でやったり
課題そのものを諦めたりしました。
3. 人類は「仲間に誘う特性」で進化した。
ここから分かるのは、人間だけがもつある
性質の存在です。それが・・・
哺乳類で最も人類に近い存在である
チンパンジーですら、この特性は
全く持ち合わせていなかったのです。
つまり、「共有意図性」こそが
人類が進歩した最大の要因だといえます。
研究チームは次のように考察しています。
文化の創造とは何でしょうか?
それは「1人では達成できない成果を
他者と力を合わせて達成する」ことです。
私達、人類がここまで生き延び
地球上のあらゆる場所で繁栄したのは
固体が強かったからではありません。
ともに力を合わせることが
生れながらにしてできたからです。
困ったら助けを求めましょう。
助けを求められたら、
手をさしのべましょう。
それこそが最も人間らしい成功法則なのです。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
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