人を動かす物語に共通する6つのパターンとは？ストーリーの流れは、読み手の感情の流れ
「すべての物語には美しい形がある」
1995年、著名作家カート・ヴォネガットは
招かれた講演会のなかで、自分の研究の成果を
披露しました。
「男が穴に落ちて、男が穴から出る話」
「少年が少女に出会い、少年が少女を失い、
少年が再び少女を取り戻す話」
彼は様々なストーリーのパターンを
黒板に円で表現していきました。
古今東西、世界には無数の物語があります。
とはいえ、人間の心の動きには共通点があります。
だからこそ、物語をパターン化
してみる動きは2000年前からありました。
その中でも、カートの理論は
とてもエレガントでした。
しかし、それは人類学の論文として
採用されることはありませんでした。
1. 人を動かす物語にはパターンがあった！
それから21年後。
この「物語のかたち」の理論は
脚光を浴びることになります。
2016年、バーモント大学バーリントン校の
研究チームは、センチメント分析を用いて
同様の研究に挑みました。
150回以上ダウンロードされた
1700作の人気英文学について
そのテキストからポジティブ・ネガティブの
感情を読み取り、その流れを解析します。
すると、なんとたった【6つ】のパターンに
分けられることが判明しました。
2. すべての物語の６つの原型
それは以下のとおりです。
どんな入り組んだ複雑な物語も
これらの６つの基本的な構成要素が
組み合わさったものといえます。
（たとえば、穴の中の男の型を繰り返すなど）
もちろん、これは英米系の物語だけを
対象にしたものです。
しかし、日本人の私たちであっても
十分に共感できそうなものです。
それは「書き手の内容」ではなく、
「読み手の感情」に注目しているからです。
地球が水の惑星であるように、人は感情の生物です。
そして水は器に合わせて一定の方向も持ち、
川に湖に海に、そして雲に形を変えるように
感情のはたらきも一定のパターンに整っていきます。
あなたの感情のパターンは何ですか？
それを整理することで、これまでの
あなたの人生のストーリーが見えてきますよ。
本日もお読みいただき
ありがとうございました。
人生のストーリーは大きな
感情の動きをみると、見えてきます。
「今のあなたがどうしてできたか？」
「今後のあなたはどうなりたいか？」
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