宝町四兄弟

2023年高齢の父がガンになり 最強だと思っていた父が入院生活を送る中 今までの父との…

宝町四兄弟

2023年高齢の父がガンになり 最強だと思っていた父が入院生活を送る中 今までの父との思い出を振り返り コレは忘れる前に書いて残さねばと思いnoteを始めました 父以外の話も 我が家の思い出話を書き残していこうと思います 笑い話になるように

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文章力のナイ私がnoteを始めていいんかい?

自己紹介 アラフィフやらせてもらってます 4人兄妹の末っ子 何もかもが人任せ 決断力のなさピカイチ そう!優柔不断なおばさんです 仕事は家業手伝い… 昔は辞めたくて仕方なかったが 今はどう続けられるかを模索中 【趣味】 おばさんの趣味なんか誰が知りたいんだ? とは思いましたが 一応自己紹介として書かせてもらいます 絵を描くことが大好きで 主に犬の鉛筆画を描いています 犬好きで今は4頭の犬を飼ってます アルコールが好物でずっと呑んでます 止められるまで飲んでます←趣味だか

    • 目には目を歯には歯を

      焼き鳥屋でスタートした両親の店は 軌道に乗り隣の店舗が空いたタイミングで 壁をぶち抜きいけす料理屋も始め 焼き鳥とお魚料理を楽しめる店となった 店は広くなり大盛況 お客さんが多いという事は いいお客さんも来るし 酒癖の悪いお客さんも来る よくある話ではあるが 酒癖の悪いお客さんが他のお客さんに絡みいざこざが起きたことがあった 当然、店主である父は止めに入らなくてはいけない 最初は冷静にその場を収めようとしていた父だが 酒癖の悪いお客さんは父にも噛みつきだした 父はいざこざを

      • 夏の一大イベント

        焼き鳥屋をオープンしたての頃 無休で営業していた両親 働きっぱなしで家族サービスなるモノはなかった。 夏休み、どこかに出かける事もなく それが当たり前だった幼少期 父がたまに見せる気まぐれで 「明日は海に行くぞ!?早よ起きろよ〜」と告げられ 慌てて兄妹で浮き輪を買いに お年玉の残りを握りしめ 町唯一の百貨店である寿屋へ行った 海水浴グッズ売り場には沢山の浮き輪が並べられていたが 浮き輪はどれもこれも金額が高く 兄妹それぞれ1つずつ買うなど出来るはずもなかった 悩んだ末お手頃価

        • 不正

          父が私達の運動会に参加したのは 姉が幼稚園の年長さん、私が年小さんの時が最後だっただろうか? 私が年長さんになった時にはお店を始めていたので来なかった 幼稚園の運動会では恒例の演目があり 体育座りをして顔を伏せてる園児達の中からお父さん達が我が子を探し出し おんぶしてゴールを目指すと言う親子共演の徒競走があった 姉は運動会前日 父に自分の見つけ方を伝えていた 「お父さん、私の靴。右足の小指のところ穴が空いとるけん!靴ば見て私を見つけて」と そして運動会当日 競技が始まる前に

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        文章力のナイ私がnoteを始めていいんかい?

          3億円事件

          我が家で毎年数回起きる事件 事件が起きる時期も同じで 宝くじ当選発表の数日前に必ず起きる 文言は違えど まぁまぁ同じ内容で起きている 姉が「3億円当たったら半分はお父さんとお母さんに、残りは必要な物を買ったり4人の兄妹で分ける!」と 宝くじが当たった際の使い道計画を必ず発表する 優しっ!なに?何食べたらそんなに優しく育つの? おしん?おしんなの? 家族思いのおしんなの? そんなおしんの優しい発言を聞いて 父は「お前の残りの1億5千万で家ば買うちゃれ」と お礼どころか家までせび

          組み込まれたDNA

          父は10代のころバイクの事故で 足を骨折 長期入院を強いられたことがあった 大ケガだったようでベッドから降りられず 暇すぎる入院生活を送っていた父は 絵を描いて暇つぶしをしていたそうだ 鉛筆とも違うコンテという粉で描いていた 父はとにかく絵が上手く 外国の女優さんを描きまくっていた 数年後結婚した父は 私達が生まれてからも ちょいちょい描いていた 父の絵を描くスタイルは変わっており 寝そべってうつ伏せ状態で描くスタイルなのである 父がいつものように寝そべって 真剣に描いてる

          組み込まれたDNA

          俺の星

          ロマンチストな男? 父が夜空を見上げて 私にこっそり言った 「俺、新しい星ば見つけたっちゃん」と 突然の大発見報告 え?どゆこと? 特殊な望遠鏡も使わず 裸眼で新しい星を見つけることなど出来るのか? 父は大真面目な顔で夜空を指差し 「あそこに3つ等間隔に並んだ星のあろーが、この前星ば見た時に見つけたったい」て…… 父さん、それは… オリオン座の真ん中の星やで みんなが知っている 冬の星座代表格オリオン座! 綺麗に3つ並んでるけども オリオン座なのよ しかし「それオリオン座ばい

          キジの卵

          知り合いから頂いたキジの卵 「近くの道の駅で売ってるのよ〜」と 透明の容器に籾殻が敷かれ その上に可愛らしく5〜6個並べられたキジの卵 一緒に居た知り合いもキジの卵を貰い 「どうやって食べたら美味しいかしら?」と楽しそうに話していた 私はその楽しそうな会話に入れずにいた 鳥好きの父の大好物に違いないと危惧していたからだ この卵はきっと私は食べることはできないだろう 食べたくても食べられない運命 みんなはSNSに調理された美味しそうな写真を投稿するだろう 頂いた物はSNSに載せ

          東京観光

          子供の頃、父は姉と私に 「東京見せちゃろーか?」とよく言っていた 「見たい見たい」と喜ぶ姉と私 プロレスラーの様にゴリゴリに体格が良く 力持ちだった父の得意技である東京観光 観光に力が必要なのか?と 思われるかもしれないが この観光だけは力が必要不可欠 豪快な父は、東京の方角を確認していただろうか いや、どの方角が東京なのかなんて気にしていなかっただろう 父はそんな細かい男ではない だってこの東京観光は 両手で私たちの顔を挟み 顔だけを持ってカラダを持ち上げるという 今ではき