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介護が教えてくれた、『生きる価値の物語』

「どのように生きたいか、どのように死にたいか」
この問いには重みがあります。

人それぞれ価値観や死生観が違うため、正解はありません。

それでも、この問いに向き合うことで、自分が何を大切にしているのか、何を幸せと感じるのかを考えるきっかけになります。

特に、介護の現場や人生に関わる仕事をしている私たちにとって、このテーマは避けて通れないものです。

私たちが日々向き合うのは、「生きる」ことの本質。
そして、その先にある「死を迎える」ことのリアリティです。

少し立ち止まって考えてみませんか?

⚫︎何が人生で一番大切ですか?
⚫︎どんな時に幸せを感じますか?
⚫︎最期を迎える時、何を残したいですか?

答えを出す必要はありません。

考えるだけで、自分にとっての「大切なもの」や「幸せ」が少しずつ浮かび上がってくるはずです。

そのプロセス自体が、とても価値のあることなのです。

なぜ、私が問いたいのか?

それは、介護の仕事の本質にあります。

介護という仕事は、身体的にも精神的にも楽ではありません。

華やかさや憧れとは無縁の世界かもしれません。

それでも、私は次も介護という仕事を選びます

なぜなら、介護には「人生そのもの」に触れる瞬間がたくさんあるからです。

人生は「四苦八苦」――その先に乗り越えた結果として喜怒哀楽がある。
その四苦八苦をともに乗り越えようとすることに寄り添う姿勢こそが、介護の本質なのでは?

そして、その本質はただのサポートではなく、その人が「自分らしく生きる」ための基盤をつくる役割があるのです。

介護の仕事は、排泄や食事、整容、睡眠、清潔など、いわば「生活の土台」を支えることが中心です。

たとえば、自分でトイレに行けなくなった方が安心して排泄できる環境を整えたり、一人で食事をするのが難しい方に安全に食べてもらうサポートをします。

これらの土台が整うことで、「今日は家族と笑顔で話そう」「好きだった音楽を聴いてみよう」といった、その人らしい生き方を考える余裕が生まれるのです。

介護は単に手助けをするだけではなく、その人が自分らしく生きるための第一歩を共に作る。

だから、介護はただ「支える」だけではないと言うこと。

その人の人生をともにつくり、寄り添い、最期の時間を見届ける――そんな奥深い仕事だと私は思っています。

この文章を読んでくださったみなさんが、少しでも「介護」という仕事に興味を持つきっかけになれば、とても嬉しいです。

どのように生きたいか、どのように死にたいかを考えることは、自分自身に問いかける時間でもあります。

そしてその答えは、自分が本当に大切にしたいものを教えてくれるはずです😌

次回、このテーマに関連して、私が看取りケアで出会ったある女性のエピソードをお伝えします。

そのお話を通じて、みなさんの心に何かが響くことがあれば幸いです。

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