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素直な心『星組公演/めぐり会いは再び』より。
心の奥底をのぞいてごらん
澄んだ瞳の君が君を見てる
〜マリヴォー作「愛と偶然との戯れ」より〜
オーベルトゥーレ(序曲)
作詞/小柳奈穂子
作曲/吉田優子
こちらは、約12 年前の作品。
今では宝塚歌劇の人気作家の一人、小柳奈穂子さんの大劇場デビュー作品での一曲だ。
宝塚では珍しく、再演ではなく続編として、翌年、そして10年後の昨年にも上演されている作品でもある。
宝塚歌劇には多くの名作、名曲がある。
毎年沢山の作品が上演されるため、埋もれてしまっている小作品や、短い曲もたくさんある。
今回なぜ、この曲を紹介したかったかというと、自分が書こうとしている本の感想にも埋もれさせたくなかったからだ。
・自分の心を見つめる
・正しい自分よりも素直な自分でいる。
草薙龍瞬さん著『反応しない練習』を読んで、心に響いた言葉だ。
それと同時に、ずっと好きだった宝塚作品の曲を思い出した。
本の感想はいずれ書くつもりだが、もう下書き段階で4000字を超えてしまった。
だからこそ、オマケのような形で紹介したくはないと思った。
観劇記録のような形で書き出すと、こちらも長くなってしまう。
それに、実際に生で観劇できたのは、地元の九州、博多座でだけだ。
当時の星組トップスター柚希礼音さんのファンであった知人に、DVDを借りて観たのが最初だったと思う。
その後、大劇場から博多座へ地方公演に来てくださった。
規模が少し小さくはなるが、本当に素晴らしい作品だった。
ありきたりだが、笑いあり、涙あり、それでいて楽しい。
元々のお話もそうだが、テンポの良さと音楽は最高だった。
通常、宝塚歌劇の作品は、一幕と二幕で全く別の作品を上演される。
一幕はお芝居中心の作品(ミュージカル)、二幕はショー作品だ。
演出家(作家・監督)も違う。
ただ、稀に逆の場合もある。
こちらも第一幕はショー作品。
当時からして40年前にヒットした作品ということもあってか、劇団側はそちらをメインにしたかったのだろう。
そして、第二幕がお芝居の「めぐり会いは再び」。
当時はまだ、演出家の小柳さんは新人作家さんだったためか、急にメインのミュージカル…とはいかなかったのかもしれない。
ただ、それが逆に良かった。
第二幕の作品がお芝居になる場合でも、宝塚は必ず最後に大階段、つまり短いショーを持ってくる必要がある。
そのため、お芝居の作品自体も短くなってしまうのだ。
その宝塚独特の制約のようなもののおかげで、テンポの良い楽しいお芝居や音楽の後、余韻も冷めやらぬまま、まるでお芝居とリンクするようなワクワクするショーが始まった。
思い出すだけで今でも鳥肌が立つ。
そして、最初に載せさせて頂いた劇中歌の歌詞。
何か、心の底から色んな感情が湧き出てくるような気がする。
作品の内容は、素直になれない好きな人同士の可愛らしいお話。
相手の気持ちを知るために、お互いが身分違いの従者と入れ替わって探り合いをするコメディー作品…とも言えるかもしれない。
当時は心の奥が何となくザワザワするような気がしつつも、ただ楽しく観劇していた。
おそらく何にでも当てはまるのかもしれないが、観る時期、年齢、環境…色んなものによって感じ方は変わってくるのだと思う。
自分の心としっかりと向き合うことができれば、素直な気持ちは見つかるはず。
自分には、子供の頃の小さな自分に、不思議そうな表情でまっすぐ見つめられているような映像が思い浮かぶ。
YouTubeの動画では歌はないが、今でもお芝居の中の旅芸人たちが、踊りながら楽しそうに歌っている姿をすぐに思い出せる。
初演の公演情報はこちら。↓
https://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/11/star_takarazuka_nova/index.html
続編の2作目。↓
https://archive.kageki.hankyu.co.jp/revue/backnumber/12/star_takarazuka_meguriai2nd/index.html
続編3作目。↓
https://kageki.hankyu.co.jp/sp/revue/2022/meguriainextgeneration/index.html
初日舞台映像。(ロング)↓
初日舞台映像。(ショート)↓
3作目は昨年のものなので公式の舞台映像があった。
観劇はできていないし曲も全然違うけれども、懐かしい。
2作目でヒロインの弟として登場していた、礼真琴さん演じるルーチェが成長してからのお話だ。
今では星組のトップスター。
本当に感慨深い。
お財布に余裕が出てきたら久しぶりにDVDなどでも観てみたい。
(1作目と2作目は持っている💪✨)
DVD。(ブルーレイは観れない…)↓
やはり長くなってしまったが、本の感想と一緒にしなくて良かったと思う。
素直になることは本当に難しい。
それでもこちらの歌詞にもある通り、素直な心は心の奥底に必ずある。
最後に見出し画像についてだが、保存してる大量の写真から、何となく「めぐり会いは再び」っぽいものを見つけた。
可愛らしいチョコレートの箱だ。
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やはりピッタリだ。
満足!🥰
動画の引用元さま。↓
宝塚歌劇のホームページ。↓