1-7 日本銀行の国債買取について
以前の記事で、
国債の半分近くは
日本銀行が保有していると
説明しました。
ただ、国債を購入しているという
説明については、
民間銀行が買うことが説明されたので、
混乱されている人もいるかもしれません。
日本銀行が半分程度保有している理由、
それは日本銀行が民間銀行から国債を
買い取っているためです。
国債を民間銀行が保有している場合は、
政府が借金を返済する相手は誰でしょうか???
もちろん、民間銀行ですよね。
それを日本銀行が購入することによって、
返済相手を変更しているわけです。
それがどのような意義があるのでしょうか?
実は、
日本銀行は日本政府の実質的な子会社なんですね。
その証拠に、
証券取引所に上場しており、
55%を政府から出資されているためです。
株式会社ではなく、
認可法人なので、
株主総会などはないのですが、
子会社というような関係性は同様です。
日本政府と日本銀行が
親会社、子会社の間なので、
債務は連結決算で相殺されます。
要は、返済の必要がなくなるわけです。
これは会計上のルールです。
例として、
Aさんが奥さんにお金を借りたとしても、
A家全体の財産は変わらない。
そんな感じでしょうか。
ただ、
日本銀行が持っている国債にも
利払いは発生しています。
『ほら!だから日銀が持っていても、
国債は大変だ!』
などをいう人もおられますが、
日本銀行は諸経費を引いて
受け取った利益は親会社の政府に
返還しています。
これを国庫納付金と言います。
Aさんの例でいうと
奥さんに
A『10000円貸してくれたから、100円返すね』
奥さん『それ一緒の生活費の財布に入れておいて。』
のような感じですかね。
このやりとりはなんなのでしょう?
次回もお楽しみに!