厳しめ規制の中でのマイペンライ精神
スペインやフランス、アメリカ合衆国などコロナ規制が緩和された後に行った国々は、どの国も航空機内や劇場など一部を除きマスクの着用をしている人はほとんどいなかった。
が、今回訪れたタイのバンコクはそうでもなかった。
私はずっとノーマスクでも注意されることもなくジロジロと見られることもなかったが、日本のように飲食店でマスクつけている人も多かったし、何よりテレビのキャスターがマスクをつけているのである。
これには、まあまあ驚いた。街中のタイ人は半々といったところだろうか? マスク警察風の人たちが湧いてこないのは、タイらしいと言えばタイらしい。タクシン元首相の娘が首相の座を追われて軍政となり民政復帰するも新型コロナウイルスの緊急事態宣言で再び軍が規制を強めている。そして尊敬を集めていた前国王が亡くなったことも、なんとなく「マイペンライ」(※編集部注「何でもない、大丈夫」の意)でスルーしてしまっているタイ人ならではの疲れない生き方なのかもしれない。
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