TENGAロケットがもたらした成果と可能性
昨日も書いた通り、『インターステラテクノロジズ社』の『MOMO6号機「TENGAロケット」』の打ち上げとミッションをコンプリートした。
一年間我慢して作り上げたロケット『MOMOv1』のシステムの堅牢性、スタッフの練度の高さの結果が安定した打ち上げにつながったのだと改めて思う。軌道投入機『ZERO』に繋がることはかなり多い。地上設備の整備から運用、開発時のさまざまな検討も相当レベルアップしている。この経験は確実にZEROに繋がるはずだ。
今回は新たなミッションを達成したことも大きかった。
宇宙空間から放出した『TENGAロボ』を海上に着水させて回収するという試みと、機体内部に高解像度のカメラを設置してリアルタイムに打ち上げを生中継するという試みだ。
まず洋上再回収。機体上部に穴を空けてそこから専用の射出装置でプラスチック製のロボを放出。海面には時速30~40kmで激突することになるが、軽いので運動エネルギーも小さく壊れない。そして、ロボはシーマーカーを内蔵しており、着水するとシーマーカーが析出してくる感じだ。
そのシーマーカーまでホンダジェットで警戒区域外から急行し空から見つけると、その場所まで回収船が行き回収する。夕方の打ち上げだったので日が暮れるまでの時間との戦いだったが、見事成功。宇宙空間での無重力環境での実験の成果物の回収などに使える技術を確立した。
もう一つは高解像度映像の伝送だ。これは大樹町に東大が設置している大型のパラボラアンテナを使わせてもらっている。ソフトウェアやハードウェアにさまざまな不具合があったのを粘り強く直して使えるようにした。
CバンドといってWi-Fiなどに使われている帯域を使うことによって、大容量のデータ通信を可能にした。もちろんロケットを自動追尾している。打ち上げから着水の直前まで中継でき、スゴイ映像になった。
また近々に打ち上げられるので、何か宇宙に送りたいとか広告宣伝に使いたい、宇宙空間で実験したいなどなど、そういうニーズがあればぜひ問い合わせください。
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