社長賞をもらって両利き経営を考える。

社長賞を3件もらいました。新設された「アクティブチャレンジ賞」という分野で、社外のハッカソンやビジネスコンテストで功績をあげた人を表彰するという趣旨とのこと。

会社がこのような新しいことにチャレンジしているから、応募してみるといいよ、というアドバイスに基づき、昨年のモノづくりイベントでスポンサー賞をいただいた案件。同様に、ビジネスコンテストや、ハッカソンからの事業化を目指すメンバーへのちょっとしたお手伝いでメンバーに連ねていただいた件が重なり、今回の賞をいただけることになりました。

受賞自体が決まったのは2月ころでしたが折しもコロナウィルスの影響で本日、ソーシャルディスタンス?を守りつつ表彰式を実施。直属の?経営役員とも少し懇談をする機会をいただきました。

今年のグループの経営方針は「両利き経営」ということで、その趣旨に合致するというようなことをおっしゃってました。寡聞にして聞かないワードでしたので、少し調べてみると、日経の記事がわかりやすいのですが、「知の探索」と「知の深化」それを強力なリーダーシップの下でバランスをとる経営、とのことのようです。ご多分に漏れず古典的製造業を生業とした大企業に所属しているため、「知の深化」に価値を置いた文化の中に身を置いており、当然「深化」(具体的に言うとダントツ性能とか世界初といったフレーズに価値を置く文化)に価値の重心がある世界。そのような中で、異端ともいえる「知の探索」具体的には異業種との弱い結びつきによる短期間での創造(成果物はモノとは限らない)ということに足を踏み出した社員をもっと発掘していきたいというのが今回の趣旨のようです。

村上さんの記事(https://media.gob-ip.net/2020/01/23/event-1209-innovation/)も興味深い。越境学習を社内展開する際の課題について、明確に示されています。外からの新しい経験知を強いつながりである職場に持ち込めない「迫害」という具体的ワードで説明していることが面白い。確かに社内の弱いつながりとしてのコミュニティ設計がこれまた有志によりなされており、そこで知と知の結合がなされるような文化の醸成がされつつあり、これはこれでなかなかうまくできている。

結局のところ、経営側にとっても、我々のような末端においても、今の変化が大きい社会に対する危機感とわずかな期待感といったところに感じるところは大きく乖離していないのであり、それを伝導していくことが、今回の社長賞の代償として負っていくことなのだと、感じた次第でありました。


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