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海上保安資料館で学んだこと #408

皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。

先日のみなとみらい訪問では、海上保安資料館の見学にも行くことができました。

こちらの資料館は、実際に沈没した北朝鮮の工作船がそのまま展示されている迫力のある資料館ですので、ぜひ横浜に行かれる方は立ち寄られることをオススメしたいです。

歴史的にも、社会課題としても、とても学び、気づきに溢れる機会でしたので、考えたことをまとめたいと思います。


きっかけは「海猿」

海上保安庁の仕事に興味を持ったきっかけは、とてもベタですがマンガ「海猿」を読んだことに遡ります。

この作品は本当に名作だと思いますし、その後伊藤英明さん主演でドラマ・映画シリーズにもなりました。

海上保安資料館の概要

海上保安資料館 横浜館

所在地: 神奈川県横浜市中区新港1-2-1(赤レンガパーク隣)

展示内容: 2001年12月22日に発生した九州南西海域工作船事件で自爆・沈没した工作船の実物や、回収された武器・装備品などを展示しています。 

開館時間: 午前10時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分)
休館日: 毎週月曜日(休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日から1月3日)
入館料: 無料

アクセス: みなとみらい線「馬車道駅」または「日本大通り駅」から徒歩8分、JR・市営地下鉄「桜木町駅」から汽車道経由で徒歩17分

海上保安庁ホームページより抜粋

赤レンガパークの隣にひっそりとありますが、クリスマスで賑わう赤レンガ倉庫エリアとは異なる空気を放っておりました。。

入口
巡視船も停泊
すぐ近くは海辺の公園
赤レンガパークの飲食スペースも近くにある

偽装工作する側の賢さ

資料館の展示のど真ん中には、工作船の実物が配置されており、この工作船を取り囲む形で、見学ができます。

工作船の展示


武器の展示

工作船を見学していて、なるほど!と思ったのは、偽装工作の巧妙さです。

一見すると普通の漁船に見えるようにするための工夫が随所で行われておりました。広大な海のなかにまぎれこむと、遠目では分からないだろうなと思いました。

あたかも宮崎の漁船のように偽装工作

実際に、船のナンバープレートのようなボードを着ける個所には、巧妙に宮崎の漁船のふりをするためのボードが掲げられていました。このボードを巧みにコントロールすることで、カモフラージュしていたそうです。

さらに漁船に積み込まれていたボートも観ていると機動力が高く、かなり小回りの利いた取引をしていたのだと理解しました。

偽装した漁船で運行しつつ、実際の覚せい剤の受け渡しは小型ボートを用いて行うなど、相当入念な工作が行われていることが理解できました。

小型ボート

内部から見つかった銃器など、とても生々しく、実際に戦闘があったことと、その激しさが伝わってきました。

銃器などの展示品

広大な海のなかでは小さな漁船かもしれませんが、陸地で観るとかなりの大きさがあります。この船から銃撃を受けたらそれなりのダメージがあります。実際に実物を見てみると、そのインパクトに驚きます。

上から見学した様子
船体全体を見学できる
生々しい銃痕

舞鶴の軍港に行ったことで考えたこと

資料館で海上保安庁の仕事を学ぶなかで、日本の領海の広さを改めて感じました。一方で、これらの海の警備をしていく任務はかなり大変であるなと感じました。

舞鶴では、海上自衛隊の人手不足で、新しい軍艦は自動装備による省力化を図っているとの説明がありました。海上保安庁の任務も人手が必要な任務ばかりです。

広大な領海を持つ日本において、海の安全を守るという厳しい任務に対して、十分な人手が確保できない場合は空白地帯が生じて、さらに海上での工作船の出入りや治安を脅かす事案が発生してしまうのだと感じました。


広大な日本の領海

海洋国家としての日本のセキュリティという視点から、海の警備も当たり前に守れる訳ではないというごくごく基本的な認識を深めることができました。

海上保安新聞も購入させていただき、日々海の警備をになって頂いている方々への敬意を表したいと思います。

業界紙 海上保安新聞

歴史的にもとても学びになる資料館でした。ご案内いただいた海上保安庁の皆様ありがとうございました。





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双子パパTakao
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