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女性の健康に関する知識格差を埋めることが必要 #266

育休からの復職後に仕事をしていて強烈に感じることは、40代以降の男性には、女性の健康に関する知識がかなり欠落しており、それにより部下や同僚の女性社員のチカラがうまく発揮されない場面が多々あるなと感じています。

大学生の間では生理についての知識を男女問わずオープンに学び合うセミナーなども盛んに行われており、20代の世代にとっては、こうしたテーマはタブーではなくなっています。

ところが、40代以降の男性に、月経前症候群(PMS)って知ってますか?そもそも聞いたことありますか?どんな症状なのかイメージできますか?と聞くと、回答率は絶望的なのではないかと思います。

女性の世界では当たり前の健康に関する知識や情報も、中年男性はまったく知らない領域の話になっている、という断絶が起きており、それらの知識格差が、職場の働きづらさに直結していると思います。

働き方改革の政策は、目に見える残業時間削減等の施策を重ねてきましたが、こうした見える化可能なものを取り扱うフェーズから、目には見えにくいものの、確実に働く一人一人に影響しているバリアを取り除き、生産性や、働きやすさという、職場の質を高めていく施策に移っていく時期だと思います。

そうした施策を重ねることにより、女性が働きやすく、それぞれの才能を発揮しやすい社会を作り、皆で価値を創造していくことができます。

男性としては珍しく家族の治療のためにレディースクリニックの先生と頻繁に会話していること、また、結婚後にPMSの治療に取り組んでいるなかで気づいたこと、企業人事の取り組みなどを踏まえて、男性側の知識不足を埋めていくことが、本当に働きやすい環境を作るためには不可欠であるというテーマについて考えたいと思います。


レディースクリニック待合室の衝撃

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