予防接種の助成から感じた違和感 #361
皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。
Voicyで木下さんの配信を聴く醍醐味は、自分の中の誤解や誤った常識をガツン!と抉られ、ファクト、データに基づいて社会の課題を正視する眼が開かれることにあります。
東京都の方が豊かで地方が貧しいという、常識っぽいものや、これまでの地方創生の前提となる枠組みがそもそも認識が間違ってることをズバリ!と指摘しています。
また、ストック資産が潤沢にある高齢者に対して、手取りが少ない貧しい若者が仕送りしている謎の構図も度々ズバリ!と指摘されています。
マイナンバーカードによる資産の一元把握がまだできていない日本では、年齢だけで社会保障サービスが提供される極めて高齢者優遇、若者冷遇の構図になっています。
昨日の子どものインフルエンザ予防接種を通して、小さなことですが、ますます、謎の年齢優遇の政策のダメさを感じました。
なぜ高齢者だけに助成するのか謎すぎる
私の住んでいる自治体では、65歳以上の高齢者はインフルエンザ予防接種を自己負担2500円で受けられます。
いやいや、お金がある高齢者は自分で払ってくださいよと謎の年齢優遇をひしひしと感じました。
現役世代の妻が受けた場合は、全額自己負担の4000円でした。
子どものインフルエンザ予防接種は1人8000円の自己負担。3人受けると24000円。なかなかの金額です。児童手当とかここに消えてしまいます。
高齢者への助成は感染による重症化予防だとわかりますが、保育園などで感染者が増えると、そこから祖父母にも蔓延するリスクがあるため、免疫の弱い子どもへの予防接種は高齢者への罹患リスクを下げることにも繋がると思います。
東京都では今年から1回あたり2000円程度の助成を始めましたが、子供は2回打つため、それでも4000円程度の自己負担がかかります。
ただでさえ、現役世代の方が所得が低い傾向にあるにもかかわらず、このような政策設計になっているのは、やはり高齢者偏重であることを強く感じました。
また、新しい方式であるフルミスト方式は助成対象にならないのも謎すぎるなと思います。
新たに認可された方式も助成対象にしなければ、この方式を選択する人が減る可能性もあります。
我が家は助成よりも時短を重視し、フルミスト方式を採択しましたが、この点は是正すべきでしょう。
予防接種も医療費控除に含めるべき
いつも疑問なのですが、医療費控除には予防接種は含めることができません。
これはマジで何なのでしょうか?
ビタミン剤の注射などのセルフケアも医療行為であるにも関わらず、医療費控除には入りません。
あくまでも病気の治療という名目にしか税制優遇をせず、予防医療へのインセンティブを高めないようにしているのは本当にやめたほうがいいと思います。
助成はせずとも、せめて医療費控除の対象にしておくなど、制度改正は進めるべきだと思います。
日本の医療制度はあくまでも病気になってからのことばかりを優先しますが、そもそも病気にならないように予防していくのがこれからの医療のトレンドです。
今回の選挙では争点になっていませんが、社会保障改革は本丸の政策です。
医療、介護、年金制度を改正し、現役世代の社会保険料の負担を減らし、年齢ではなくストックとフローのトータルで本当に困っている人には年齢問わず支援していく、本来の社会保障システムに戻していくべきだと強く感じました。
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