虎ノ門ヒルズのフィールドワーク #280
毎月1回は新しいエリアに行くようにしている大人の学び直しフィールドワークの一環で、今月は初めて完成した虎ノ門ヒルズに行ってきました。
キャリアコンサルティングの本業の一環としても、社会の変化や、再開発に関する学び、働く環境の観察はとても大切なインプットです。
今回は実際に訪れてみての都市開発に関する気づきをまとめたいと思います。
虎ノ門ヒルズ駅の特徴
日比谷線の新しい駅になっているため、既存の駅との差別化を図るべく、アートや虎ノ門ヒルズのコンセプトを浸透させようという意図が伝わってきました。
駅の構内、改札を出たときにも、虎ノ門ヒルズというイメージが潜在意識に入り込むような設計にしているのだと思います。
開放感のある駅ビル
虎ノ門ヒルズのステーションタワーは、開放感のある開発がされており、カフェで多様な仕事をしている様子も含めてエリアの演出をしていました。
吹き抜けのホールは開放感があり、カフェタイムをしながら職場の方と雑談をするなど、若い人がイキイキと働いていました。
外国人の姿も多く、日本で働く外国人にとっても魅力的なオフィス環境を提供しているのだと思います。
超高層ビルと現代アート
虎ノ門ヒルズを象徴する新エリアは、現代アートをモニュメントにしつつ、やはりその高さと威容がすごいなと思います。
随所に現代アートの作品を展示しているのも、芝生などの緑を意識的に置いているのも、高層ビルの開発とのコントラストを感じさせるものでした。
都市開発の時間軸
一方で、虎ノ門ヒルズの周辺を回ってみると、森ビルが建てたビルだけが新しく、少し歩くと昔ながらの街並みが残っていてかなり古いビルが立ち並んでいます。
ですので、虎ノ門ヒルズだけはキラキラそびえ立っているのですな、虎ノ門の周辺エリア全体としては、少々野暮ったい感じがまだまだ残っています。
この点は、長い時間軸でエリアごと開発されてきた丸の内とは異なる都市ビルの雰囲気があるなと思います。
とにかく森ビルだけが最先端のビルを開発しており、周辺エリアは最先端の開発には興味はなく、それぞれがまとまって街を形成するのはまだまだ時間がかかるのだと思います。
森ビル的にはやきもきしてると思いますので、虎ノ門ヒルズ周辺は常にあらたな工事をしている様子でした。
人工物からの逃避スペース
あまりにも強力で巨大な人工物である高層ビルがあるため、避難先としての自然との触れ合いや日陰、芝生に人が集まっているのがとても面白い現象だなと思いました。
やはり、人間にとって居心地がいいのは人工的なビルではなく、日光であり、それをさわやかに受け止められる日陰であり、木々たちなのだと感じました。
日頃の仕事で疲れているのか、芝生に横になっている人や、日陰で寝ている人も多く、日頃のストレスと疲れを感じる場面に遭遇することが多かった印象です。
日本人の所得ではランチに困る!?
虎ノ門ヒルズの飲食店は、当然テナント料が高いため、ランチも安くても2000円程度の金額になっていました。
平均的な所得では毎日のランチはかなり経済的に負担が大きいからか(それでも1650円は外国に比べると安めです)、虎ノ門ヒルズ内のファミリーマートは大盛況でした。
これでもかというレベルで、ランチ用のご飯が陳列されており、イートインコーナーも広めに取られていました。
やはり、テナントに入ってる日本企業の日本人の給与はかなり低い水準なのだとも感じました。
少し足を運ぶだけで、いろんな気づきを得ることができるため、改めて自分の足で現場を見ていくことが大切だと感じました。
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