下北沢再開発と文化資本という観光資源 #341
皆さんこんにちは。双子パパTakaoです。
昨日は木下さんのVoicyリスナーの集いがはじめて東京で開催され、参加することができました。
せっかくの勉強の機会ですので、午後から仕事の調整ができたため、変わりゆく下北沢の街を歩いてみました。
2時間近くブラブラと歩いていると、とても学びになることが多くありましたので、今回の下北沢訪問からの気づきをまとめたいと思います。
古着と若い人の街というイメージは古い?
高校生か大学生の時に訪れて以来の訪問でしたので、駅や周辺の再開発は初めて目にしました。
昔ながらの商店街の古着屋さんスポットは今も健在で、レトロでディープな下北沢、吉祥寺エリアの魅力を残しつつ、駅周辺は家族連れや外国人観光客も引きつける食や個性的なお店の集合体を創ることに成功しているのを感じました。
大きく変わったエリアもありつつ、昔ながらのカルチャーの雑多な感じも残っており、他の街よりも圧倒的に路上喫煙者が多いのがなんだか懐かしい感じがしました(笑)
やはり今も昔も若者を惹きつける街であることには代わりがないため、家賃相場も高く、駅から5分以内のエリアは再開発や賃貸マンションの建設など、不動産投資も積極的に行われていました。
一方で、隣の駅まで歩いてみると、小田急世田谷代田駅はまだまだ開発の余地がありました。
目黒の隣の不動前のように、下北沢の人気が高まると、世田谷代田周辺もさらに開発が進むのではないかと思います。
カルチャーという観光資源の魅力
日本への観光客がこれからもさらに増えていくことを考えると、浅草や新宿、富士山、大阪などの定番エリアを一通り巡ったら、よりディープなソフトが魅力的な地域に人が巡ってきます。
特にSNSで写真が共有されていくと、東京の多面的な側面に光が当たり、下北沢などのカルチャーが魅力的なエリアにも外国人観光客が押し寄せてるのだと感じました。
街を歩いていると、若い外国人観光客だけでなく、家族連れ、また、英語圏だけでなく、スペイン語やフランス語も飛び交っており、国籍も多様でした。
建物などのハードウェアではなく、古着や雑貨などのソフト、カルチャーの価値が海外の方を惹きつけているのを体感しました。
今年、役所広司さんの映画「パーフェクトデイズ」を観ましたが、こうした映画を観た海外の方は、上野だけでなく、東京の下町エリアを散策してみたくなると思います。
カルチャーを体験したい、雑多な街を歩いてみたいというニーズはより一層強く日本の観光を牽引していくのだと思います。
個性的なお店が連なるエリアを創る試み
下北沢の駅の再開発も見て回りました。シモキタエキウエ、ミカン下北、BONUS TRUCK(ボーナストラック)も面白い開発をされていて勉強になりました。
シモキタウエ、ミカン下北の飲食店はアジアンテイストのお店が多数入っており、カルチャーの発信地である下北の雑多な魅力と相まって、人を惹きつけるエリアになっていました。
BONUS TRUCK(ボーナストラック)もテナント賃料を抑えつつ、尖った個性的なお店が集まっており、こちらも見て回るだけで楽しめました。
日記だけの専門店、ビールを飲みながら本を読める本屋B&B、今回の会場となった発酵ダイニングなど、大手資本に頼らない個性的なエリア開発は歩きながら楽しめる街作りとして魅力的でした。
昨日のワイン会でも話がありましたが、フランスでは大手資本はバカにされ、小資本ほど尊敬されるというのは、個性的な街の開発を進めるうえではとても大切だと思います。
BONUS TRUCKの先にある保育園もとてもオシャレで、子供が伸び伸びと遊べる環境が作られており、家族連れが住みたくなる街づくりを目指しているのを感じました。
どんなビジネスであれ人を惹きつける魅力、付加価値をつけるということは共通です。
そのため、街歩きや都市開発の分野は専門外ですが、自分の足で二駅歩いてみて、気づいたことをまとめるというのは、マーケット感覚を磨き、価値創造の手法を考えるためには、最高の学びだと思いました。
木下さんの放送を教材としつつ、自分の足で動いてみると、さらに深く理解ができました。